体長が2mくらいと言っている。
相当に大きく丸々と太っていたという。
遊んで欲しかったらしい。
訂正:師匠から指摘あり、愛山別ではなく愛山渓。
知床財団画像
登りをもう一人の連れと一緒に走っていた時に道横の草むらが騒いでいた。
若くて遊びたい盛りの若い熊は、格好の遊び相手がいる
と思ったのか。
一緒に走りたい。
二人の間に割り入ってきた。
やぁ、こんにちは!!
尻尾を立てニッカニカの笑顔だったそうな。
草むらがガサゴソしていた時に羆と直感していた師匠。
すぐ脇まで接近してきたときに落ち着いていた。
冷静にこやつを観察。
笑っている。
ならば襲われることはないだろう。
もしも悪さの気配があればダッシュする体勢だけはとりつつ眼力を入れた。
わっさ、わっさ:師匠表現 と並走する熊。
やつの顔を、コラっとたしなめつつ並走したのだという。
動物は、表情を読む。
師匠がやつの感情を観察したように、やつは叱られていることを悟った。
遊んではもらえないのか。
俺は、ヒグマだし相手はチャリダーだし。
所詮済む世界が違うもんなぁ。
仕方なくまた山の中へ分け入り去っていった。
もう一人のチャリダーは、目前で繰り広げられる
とんでもない場面に脚を止めUターンをした。
チャリダーには、下り有利。
熊は、前足が短く登り有利。
少しの登りなら時速60km/hを走る。
下りが取れればチャリダーの勝ちは間違いなし。
師匠には、下る道は閉ざされている。
ならば眼力と丹力で撃退するしか道はなし。
安全を確保した後もう一人を追いかけた。
連れは師匠を認めてそれは大きく安堵したそうな。
最悪もありか?
と覚悟もしその救援も要請しなければとも思っていたそうな。
ここに知床財団の羆遭遇時の注意がある。
まずパニックを起こさないこと。
北海道では、ヒグマと共生しようという試みがなされている。
適切に対応した場合、やつらは危害を加えない。
だから人間も危害を加えないようにしよう。
そうしたこころみの中から学校などでヒグマの生態について教えられる。
マスコミでもことあるごとに、その対応を伝播している。
師匠は落ち着いてそこを実行したことになる。
昨日師匠に聞いた1週間前の話。
俺は怖いものがなくなったと豪語していた。
NO.1 ライダーの宣言をした師匠なのだ。
少し脚色は入れてある。
が至近距離で羆と並走したチャリダーは初めて聞く話。
多分2歳の春を迎えた若い熊ではないだろうか。
その頃に親別れする。
まだ人恋しい、いや羆恋しい年ごろで師匠達を見て
家族が思い出されたのかもしれない。
ぞっとしつつも北海道の自然と人の丹力が
そこはかとなく暖かくそしてユーモラスにも見える図に心が和む。
ところで羆:ひぐまは、北海道の固有種であることを知っている。
ヒグマのひは、赤いから来ているという説もある。
赤を意味する赤。 大きくなるにつれて毛が赤くなる。
顔の中心は、特に赤みが強くなる。
ヒグマという種は、北海道だけだと思い込んでいた。
違う、クマ族の中では世界に一番広く分布しているのだという。
その中の北海道のヒグマは、蝦夷ヒグマと分けられ固有なのだそうな。
北海道のヒグマに蝦夷がついていたことを初めて識った。
ヒグマを漢字で書きなさい言われるとおんや?
さてどう書けばいいんだべ?
ではクマを漢字で書きなさい。
簡単に書ける。
ヒグマは、そのクマの漢字の上に四を乗っければ出来上がる。
その四は数字の意味ではない。
網や檻の意味なのだそうな。
その四:シからしぐま。
転じてひぐまの説もある。
知らなくても生きてきた、識ると楽しい。
このおやじ、アゴハリ一族。
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター