2020年6月27日土曜日

一坪から人一日分の米、百万石とは?、世界第二位の重税国。

昨年9月に自転車単独事故で骨折手術。
入院を余儀なくされたときのこと。
入院階のデイルームに備え付けの小さな本棚あり。
暇に飽かして片っ端から少蔵書を読み漁る。

中に山岡荘八徳川家康全集が鎮座していた。
ただ5巻目の一冊だけ。
ページ数が多くて分厚い
更に途中巻。
普段なら手に取ることがない。

しかし本棚の大方を読み終えて致し方なくその5巻目に手を出した。
内容は、混沌とした戦乱の世が信長により強引平定されてゆく頃。
そこに家康も強く関係していた。
時代の流れや人の織りなす人間模様に興味を抱かされた。
これがきっかけで退院してから全13巻を今冬に五か月かけて読み終える。
自分は、日本史の概要だけでも知識していなかったことを省かえりみる。
以来今年は、室町時代辺りまで手を拡げ読書している。

本は、識らないことを学ぶきっかけになる。
ゴロツキという漢字があった。
破落戸と書く。
中国が語源で生活が破滅、破綻し故郷を落ちなければいけなくなった様。
ならずものとも読む。
ハラクコの読みもあり。

ならず者は、成らず者とも書く。

でかいガタイ。
身体の大きな者をそう表現する。
それが、大きなガカイと小説に記されている。
間違い?

ガカイは、建物の大きさを指すポルトガル語であるらしい。
1600年代のポルトガル辞典にGacaiと書かれているそうな。
1600年の日本は、関ヶ原の合戦があった年。
徳川家康が天下統一の礎を築いた年にもなる。
ヨーロッパからの交易人が江戸でも活動もしていたという。
外国語が庶民にも使用されたのは想像の出来る話。
人も建物になぞらえて大きなガカイと表現したのだろうか。

ガタイは、Gacaiの誤った使い方なのか?
インターネット検索してみると2000年以降の辞典に現れてきたそうな。
裏社会でよく使われる隠語の類ではないか?という説が有力。
となれば、ガカイが元になるのだろう。

ニッコリという言葉に漢字があることも識る。
ふりがな文庫によれば
そう読ませる漢字の中で一番が、莞爾。
本来は、カンジと読む。
漢字OK辞典を見る。
莞は、古く格式ある屋敷に住まう土地の権力者で人格者を表す漢字というところか。
爾は、対話する聞き手を意味するという。

あわせて莞爾は、ほほ笑む財政豊かな人格者。
その莞爾かんじをニッコリを読ませていた。


今回のメインは、石高こくだかについて。
時代物には、必ず加賀百万石などという藩の規模が示される。
この石こくが米量の単位であることは理解している。
が、その嵩かさを知らない。

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