2019年12月30日月曜日

ここが変だねこのジジィ

日本の風習として長く行われている門松や〆縄、そして重ね餅。
改めてどんな意味があるのか?
年が明けて70歳になろうとする文句だけは偉そうに宣のたまうこのジジィに
そう問われると確かな答えが出てこない。

駄目だな、
調べてみるべか。

まず門松とは。
松飾り飾り松、立松ともいうそうな。
おそ松くんの従弟達のよう。

古代から日本では、木の梢に神が宿ると考えられていた。
年神様を我が家に招きたい。
その年神様が依りつきやすいように木の飾りを立てたらいいんでないかい。
松は、千歳を、竹は、万代を契るっつうから松竹で作るべか。
で松飾りが仕上がった。
松ではなく杉や榊などの場合もあった。

年神は、歳神とも書く。
年神とは、特に五穀豊穣の神。
年神のトシは、登志から。
登志は、穀物の意味。

そして重ね餅は、その神へのお供え。
鏡餅が正式名称。
古い時代の鏡に似ていることからこの名。
鏡は、三種の神器の一つ。
神へのお供えならば三種の神器全部を模してしまおう。
ということで八尺瓊勾玉やさかにのまがらまに橙。
天叢雲剣あめのむらくものつるぎに串柿を充てた。
串柿は、干し柿。
これはまるで知らない。

プラスするめや昆布もある。
これは目にしたことがある。


2018年自転車日本一周の一駒
浜名湖弁天島の鳥居・東名高速道路・漁船・釣り人おおな














2019年12月23日月曜日

昼と夜、違う顔を持つTOKYO COCOA。      なんじぁこりぁ!!

小説「流転の海」で強く興味を覚えたことがある。

戦後の話。
本格チョコレートを作る神戸の菓子職人が書かれていた。

本格チョコレートとは?
搔い摘むとチョコの原料カカオ以外に添加物を使用していない。
カカオ原料のみでペースト状のチョコの素、カカオリカーが出来上がる。
冷却して固形化したものがカカオマスと呼ぶ。
その品質もピンキリがある。
ピンは、フランスで決められた厳格な国際規格まであるそうな。
その規格に沿って作られるのが
クーベルチュール・チョコレートと言うらしい。

元々は、キャンディやケーキのコーティング用原料として作られた。
クーベルチュールは、覆うという意味。
何のために覆うかというと多分水分を保つため。
ではなかろうか?
クーベルチュール・チョコレートにも種類や品質によりランクがあるらしい。

そのクーベルチュール・チョコレートは、超高級。
ヨーロッパからの輸入になる。
戦後という時代もあって一般の菓子職人では、入手が難しい。
伝手つてで輸入出来た職人がその原料を加工して
主人公である熊吾一家に味見をしてもらう。

それ、食べてみたいなぁ。
脂肪分が多く随分濃厚な味、と説明されているサイトが多い。
どんな味かなぁ?


スマートフォン同様の大きさ













2019年12月21日土曜日

だが待て、死んでもおかしくはなかったあやつのためには。

今年の日本プロサッカーがまもなく終わろうとしている。
天皇杯準決勝が本日開催される。
その結果を受けて元日に決勝となる。

少し寄り道。
いつも待てよ、となる。
元日と元旦。
元日は、正月一日ついたちの24時間。
元旦は、その午前中の朝の時間。
この事が咄嗟に判断出来ない。
一度確認をしてから先に進むことになる。

旦の字の由来は、忘れていない。
が、それを先に思い出しそこから辿れば朝と24時間の区別は、簡単。
なのだが、そこに至らない。
そうか、至らない人間ということか。

その準決勝の組み合わせは、
神戸VS清水
鹿島VS長崎。




2019年12月17日火曜日

ナマコは、負けたのか?

江戸物の小説を読む。
「イカにも拙者」と言っている。
臍曲がりの自分は、「蛸の立場は、どうなる?」とつぶやく。

イカがあるなら蛸だっていいべ。

「タコにもその説、確しかと存ずる。」
「イカにも、タコにも!!」
議論が盛り上がる。

しかし、そうなるとナマコが、黙っていない。

不満を募らせ
「私たちだっていいじぁナマコ」などと騒々しい。
イカと言えばまず連想するのは蛸。
しかし、ナマコとなるとしっくりこない。
語数も多いので
「ナマコにも!」


西岡の朝・12月













2019年12月12日木曜日

鎖骨の謎と取材不足。

今夏の終わりに鎖骨骨折をした。
このことで鎖骨について興味を持つ。
インターネット鎖骨巡りであれやこれやを知る。

突然、問題です。
猫に鎖骨は、あるでしょうか?
正解:Depositphotos画像
では、犬に鎖骨はある?
馬には?
何れもなし。

猫・犬・馬の三種に共通する条件は、四足歩行。
彼等が走り始ると前足で体重を受け止めなければならない。
その時に鎖骨があると背骨に強い衝撃を受ける。
そこで大部分の四足歩行動物は、鎖骨を退化させた。

猫は、頭の幅があれば狭い場所でも潜り抜けられるのは、鎖骨がない事がその理由。


自分自身の鎖骨固定プレート













では、霊長類のサルたちに鎖骨はあるか?
無論人間と同じで有り。

更に、四股で走るネズミに鎖骨はあるか?
正解は、有り。
連中は、四足歩行なのに有り。

2019年11月29日金曜日

小説 Lugh ルー 21 終回

ボクシングで一番威力のあるパンチ。
カウンターのカウンター。
クロスカウンターと呼ぶ。

TV解説者「スプリントの態勢に入った時にギアを一枚残していました。
白石選手は、発射台になることを予想してあそこで二人を誘ったのでしょうか。
後ろを発射させたうえでMAXの噴射をしました。
まるで三段ロケットの最終ロケットのようです。

スプリント勝負を制するイメージは、持てていた。
が、自分がゴール間近で発射台にされると不利になる。
誘ってそれより早くカウンターを出させる。
そして叩く。
そのタイミングやスピードの加減など難しい課題は多いけれど
考え抜いた末クロスカウンターを狙うことにした。
レース初心者の僕に駆け引きなどできないだろうと高を括っているはず。

解説「白石選手の最初のスプリントは、この年代のトップクラスのレベルでした。
追う二人の選手は、それを利用して150m程前でスプリントの勝負を掛けました。
白石選手は、それを待っていたのです。」
司会「トラップですね。」
解説「あの時点でもう一段上のスプリントが出来る。
自力がないとあの走りはできません。
素晴らしい脚力でした。」

もう少しの距離を我慢されていたら僕のまくり返しは、成立していない。
二人は、ぎりぎりの線で勝負に出てくれた。











2019年11月13日水曜日

小説 Lugh ルー 20

10%を超える700mの激坂入り口でメイン集団が迫る。
各チームのトップで共闘する5人。
ここは、お互いのプライドを捨てて白石を追い詰めよう。
半年前まで中学生だった1年坊に逃げられては俺たちの立場がない。

僕のバイクは、転倒でリアギアが中間から動かなくなってしまった。
3分あったビハインドをメイン集団がアッと言う間に縮める。
はやる気持ちを落ち着かせる。
脚を使いすぎるとつぶれてしまう。
焦らないように、自分に言い聞かせながら登る。
メイン集団が抜いて行く。
その中の早坂先輩が、僕の擦過傷を見て、
「落車か?」
「はい、ディレーラーも逝っちゃいました。」
「スペアバイクは?」
「上で待機してます。」
「今度は、追う番だな。」
「はい、必ず追いつきます。」
「来いよ~。」

集団が瞬く間に離れて行く。
「クッソ~、
必ず逆転サヨナラするもんねぇ。
ヒーローになるのは僕だもんねぇ。」
ひとり言ちていた。














2019年10月30日水曜日

小説 Lugh ルー 19

この先のカーブは、危険。

僕以外は、インターハイの上位選手が早いTTスタート順。
2番手早坂先輩が僕より速いと僕のゴール1分以内に入ってくる。
が、来ない。
僕に後れること43秒。
3番手以降も僕を破ることはなかった。
TT(タイムトライヤル)の1位になってしまった。

僕の記録は、平均時速約43km。
アマチュアエリートクラスの上位アヴェレージに匹敵する。
南海さんが
力があるのはわかっていたけれど
ここまで出してしまうとは、と驚く。
しかし、僕自身は生煮え。
走った気がしない。

この後のロードレースは、一般道路の使用もする。
だが片側のみでコース幅の狭いところが多い。
縦長のレースになり団子状態にならない。
西輪厚では、きついカーブも多発する。
そういう場所では、カーブ前で渋滞を起こし
後ろの選手ほど前との間隔が開いてしまう。
渋滞は、接触や転倒のトラブルが起きやすい。
全体に抜くポイントが限られるコース。

ロードバイクのスタートは、この大会の規定で
前列にTTレース上位者が位置する。
上位入賞はしろ、と言う南海さんの指令。
優勝してしまったとなると僕へのマークはきつくなる。
蓋をしに来る選手が送り込まれる可能性が高い。
レース初心者の白石君が駆け引きに巻き込まれると
余計なエネルギーを消費させてしまう。

作戦が決まった。
最初から逃げる。
渋滞の中で貰い事故のリスクを減らす。
初レースのハンデを無実化して僕のペースでレースを運べ。
逃げ切り優勝をしよう。
どんな逃げ切り方をしたらいいのかを南海さんがレクチャーしてくれた。

僕を見る参加者視線を強く感じる。
確かにマークがきつくなりそうだ。














2019年10月16日水曜日

小説 Lugh ルー 18

勝ち虫が翔ぶ

開催日は、2012年10月7日日曜日、体育の日の前日。

第一回光榮高校ロードバイクレース若獅子杯が、正式名称。
あっという間にその日が来た。

TTレース(タイムトライヤルレース)のスタート地点。
アナウンスが流れる。
「エントリーナンバー1番、光榮高校1年白石亨蕗君」
ゲスト出場の僕は、一番のエントリーだった。
高さ1.5m程のスタート台にバイクを乗せ跨った。
両ペダルのピンディングを装着する。
バイクは、係が支えてくれている。
カウントダウンが始まる。

赤トンボが僕の右こぶしに止まる。















距離は、10km。
ハイスピードを維持する力が問われる距離。
札幌の中央を流れる豊平川の河川敷を利用したサイクリングロードがコース。
左右のうちの右岸コースで白石の清掃工場近くがスタート地点。
そこから学校近くの中の島まで、極僅かな登りの平坦。
空は、晴れ渡り少しだけ向かい風。
コースは、テープを渡し所々に係りを置いて完全に封鎖されている。

コーチをお願いした南海さんから、

TTでは、優勝するな。と言われている。
このレースに全力を出し切るとあとの100kmロードの終盤が持たなくなる。
だから一位になるな。
しかし、ロード優勝のために上位でフィニュシュしろと言う。
そんな難しい話、どう理解する?

2019年10月2日水曜日

小説 Lugh ルー 17

目標が、定まる。

8月10日、兄二人が揃って帰省した。
長兄が寛至ひろし、次兄が雅斗まさと。
寛雅蕗カンガルー兄弟が久しぶりに揃った。
家は、一気に賑やかになった。
そして手狭に。
二人も標準を軽く越える上背がある。
背の高い5人が揃ったのだから狭いのは、当然のこと。

今は、僕専用の部屋になっている子供部屋は、一気に窮屈な空間になった。
母は、おばぁちゃんの使っていた今は客用の和室に寝たらいいと提案した。
これから兄弟三人で寝ることなど、何回あるだろうか?
と自分たちの部屋だった子供部屋で寝ることを選んだ。

部屋で3人だけになった時に僕の怪我のことが話題になった。
僕は、「光榮高校の野球部白石、イケメンの変顔、蛸の剛球」
というタイトルのインターネット動画を見せた。
全部真っすぐで三者連続三振、凄いなぁ。」
「実現させてたのか~。」
蛸口やってるなぁ。」
「ルーの癖だもんな。」














「これが出来たからピッチャーに未練がない。
他の競技で世界を狙うことにした。」
「おっ!世界か。」
「ルーなら世界という言葉に現実味がでる。」
「自然に受け入れられる、応援するぞ。」
「ありがとう。」
「でも続けようという気は、全くない?」
「ない、とは言い切れない。」
「そうだよなぁ。」
「小さい時からずっとトレーニングを積み重ねてきたんだもんな。」
「でも理想の球を投げるためのフォームを取り戻せない。」
「ルーなら打てない真っ直ぐに拘らなくても十分一流になれる。」
「それでは、面白くないじぁない。」
「一流の中の一流がいい。」
「そうだな、ルーにはそれだけの素質がある。」
「そこに挑戦、おお~っ!!」
三人で声を合わせた。
母が「大きな声で騒いじゃだめよ。」
「は~い。」



2019年9月26日木曜日

死ぬこと以外は、かすり傷。

人の痛みは、100年待てる。
その通り。
どれほど気の毒に思ってみてもその人自身でなければ痛さなど知れようがない。

今回の怪我の衝撃は、形容の言葉を持たないほどであった。
そして相当の痛みを生んだ。

路面に投げ出され蹲うずくまる。
最初の行動は、車の往来。
自分の位置は、センターライン近く。
対向車に轢かれる心配は、なさそう。
同じ車線の後続は?
少し間をおいて停車してくれている。
目をつむり一度息を整える。
頭に浮かんだのは、生きてるな。

その刹那の痛みが最高値。
千歳市立病院に搬送検診後、帰札。
その夜は、自宅の布団に寝ることが出来ずにソファに座り寝た。
痛み止めの手は借りず。

病院でも
「我慢しないでくださいね、飲み薬が嫌なら座薬がありますから。」
看護師が何度も言う。
大層な我慢などしていない。
痛みを感じない体質なのだろう。
それとも日ごろの運動のお陰か。


新ヘルメット




昨日9月25日は、
事故から丸1ケ月が経ちプラス1日目。
肋骨は、体を左右に
大きく捩じるまでは至らずも、
プチプチもなく少しの違和感を感じる位。

鎖骨も肩下までの稼働なら
相当に使えるまで回復を見ている。

来たるべく自転車復帰のために
Jamis2号を点検に持ち出した。




事故後初めて愛車を眺める。
俺の体が、大部分の衝撃を受けたことで自転車のダメージは、ないように見える。
少しの汚れを拭き掃除して、タイヤの空気圧を整えて自宅を出ようとする。
手押しで行くつもり。
その時、「ジジィ、乗ってみたらどうよ。」と愛車が囁いている。

そぉっと跨って見た。
あ~あ、
至極、極楽、天国、快楽。

2019年9月21日土曜日

俺のボルトは9本。

頭の反対に尻尾がある。
お昼の反対に夜があり、
夜明けの朝と日の沈む日の入りは、それぞれの入り口出口となる。
入院生活でその両方を眺められた。

札幌市の日の入りは、藻岩山~手稲山辺りとなる。
眺める位置と季節でその位置は、違たがう。
病院5階の窓からだと藻岩山に落ちて行く。
ただ病院と藻岩山との距離が近すぎで余韻と言うやつがない。
瞬く間に落ちて行く。
落ちてからの夕焼けも見える範囲が狭く時間も短い。

それに比べると日の出は、随分と楽しませてくれた。
部屋の窓から眺めることができた。
4時30分を過ぎてから東の空が白んで来る。
そして空の機嫌が良ければ徐々に茜色に染まり始める。

ふと考える。
夕焼けと朝焼けにどんな違いがあるのだろう?
検索してみると濃さに違いがあるという。

日中太陽で温められた空気には、チリが混じり上昇する。
その大気を通すと赤色が濃くなるのだそうな。

退院をする前の晩、同室の工業大学生に朝焼けがよく見える話をした。
彼は、去年の夏に左足の骨折で入院。
今回は、その時に入れたプレート除去をするための再入院をした。
プレート除去に一年を経過したのは、大学受験との絡みからだという。

彼も同じく明日退院というタイミング。
「明日の朝起こしてください。」

「了解。」
彼の脚の骨を固定していたプレート














2019年9月20日金曜日

偉そうな態度の奴と媚びた奴。

最終入院していた病室は、5階で東に面した窓を持つ。
全三つの部屋に移動した。
最初の部屋は、同じ階の同じ並び。
俺は、入口ドアのすぐ右スペースを宛がわれる。
すぐ隣に20歳台と思しき若い衆、そしてドアの左に50歳代の人。
俺は、人見しりする。
小人時代に道を歩いて知り合いに出会うことが怖かったくらい。
こんにちはと一言が言えない。
挨拶をしなければいけないことは、よ~く理解出来ているから
挨拶の出来ないことを大いに恥じていた。

長じてからは、反対にすっと入り込む術を身につけた。
か、胸のランプが点滅して今にも燃料切れで崩れ落ちそうな状態。
既室者に軽口の一つもほざいてすぐに馴染めるほど心身は充実していない。
「失礼します。」弱弱しい声を発しただけ。
後は、背中や足の勾配を調整して座りのいい角度のベットに
身を横たえて獏と時間を喰らうのみ。

昼の時間は、院内全体が活動している。
同室の二人もガンダムを作ったりTVを観たりと思い思いに過ごしている。
少なくても居ずらい空間ではなかった。

隣の若い衆が4日ほど退院してゆく。
入れ替わりで斜め向かいに俺と同じ年配者が入ってきた。
腰痛で歩行困難らしい。
事あるごとに「いてててて、」と弱弱しく悲鳴する。
そして看護師との会話の中で「イヒヒヒヒ、」と媚びた笑い声を出す。
俺は、嫌いなのだ。

















2019年9月19日木曜日

病気を嫌うなら

8月25日支笏湖から千歳市へ向かう道で転倒事故。
救急車で千歳市立病院に搬送を受ける。
自宅付近に所在する整形外科の紹介を貰い26日朝一番で受診。
肺気腫のため外科を併設する病院に転送。
そこで即入院。













2019年9月18日水曜日

不随意

入院していた病院は、正面を東に位置取っている。
その正面に立つと院は、左右に広がっている。
1階2階が手前に張り出し3階からが塔になる。
その高さは、7階まである。
4階から上が入院棟になる。
中央帯が看護師詰所があり左右に必要設備帯がある。
病室は、東と西にそれぞれが伸びる。

8月26日初診で即入院を言い渡された。
5階の東向きで4人部屋。
各部屋に洗面所、トイレ付。
6時起床、21時消灯。

入院当初は、普通に声を出すことができない。
弱く浅い声。
骨折した肋骨が声を発する毎に破裂音がする。
音は、外に漏れるほどでない。
が、神経が振動を捉える。
それに伴い痛む。

肋骨は、全12本の対で上から左右第一肋骨~第12肋骨となる。
特に痛みが強かったのが右第7肋骨。
声すら痛みがあったのだから咳、くしゃみなど以っての他。

入院患者識別リストバンド












2019年9月17日火曜日

エコノミー症候群

今回の怪我騒動で全身麻酔とは?
調べてその触りだけでも理解できた。

ガスが出たのでもう大丈夫ですね、過去に見聞きしていた。
あれは、内科特有の話だと認識していたのだが然に非ずであることも初めて知る。
頭から足の爪先までの体内の神経、筋肉、内臓すべてが麻痺させられる。
腸も同じでその運動が通常に戻ったのを計るのがガスだったということ。
今は、ガスを待たずにお腹に聴診器を当てて蠕動運動を聞いていた。

診察行為は、医者の専属かと思いきや看護師も聴診器を使用している。

少し話が逸れる。
冒頭にその触りと書いた。
勿論この場合は、全身麻酔に対する認識の入り口という意味で使った。
が、間違い。
触りの語源は、浄瑠璃にあってその意味は、サビ。
つまりは、クライマックスということ。
まるでその意味が違う。

話を戻す。
全身麻酔から覚めてくる。


2019年9月17日日の出前













2019年9月16日月曜日

濃密で怪しい世界

入院していると朝、晩一日2回検温、血圧測定がある。
大小トイレの回数も聞かれる。

浦島太郎現象が体温計。
各ベットに装備されていた。
テルモ製品だった。

デジタル表示になっている。
幾ら浦島現象とはいえ
デジタルであることを驚きは、しない。
驚いたのはスイッチがない事。
ケースから抜くと、さぁどうぞとゼロにリセットされて臨戦態勢をとる。
ケースに入れるとケースの窓からOFF状態が確認できる。
どこかにスイッチがあるはず、どこ?

本体を矯めつ眇すがめつ舐めるように観察してみる。
それらしいものは、なし。

ケースのほうは?
内側に薄い板状の黒いものが見える。
これだな。
板磁石が内張りされている。
と言うことは、本体のこの位置にそれに反応させる磁石が内臓されているのだろう。

では、本体を表裏反対で入れたらON,OFFの作用はするのか?
した。
それならケース外からなら?
しない。

磁場強度は、ケース内外では大きく違うということになる。
磁力の伝わり方は、間に挟まれた素材によって違ってくる。
空気であれば距離で違ってくるだろうし。
などと同室の室工大生と小さく盛り上がっていた。
「電気の場合は、伝導率で比較できるよね。」と俺。
「単純に伝導率と言えば電気だけに限らず熱も伝導率で比較しますから、
磁力も伝導率を使うのではないでしようか。」

ちと調べてみた。
電気だと電気抵抗、磁気だと磁気抵抗。
抵抗は、素材やその時の環境などの違いでその伝導率に違いがある。
俺の知的水準では、この程度の理解で十二分に満足なり。
体温計にスイッチの見えないことに感心をしていた。

今日の主題、濃密で怪しい世界への入る。


ある日の朝、病室から。












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