2018年7月28日土曜日

さりげなさ

唐突に問題。
さりげない心づかいのさりげないを漢字で表すと?

今朝の目覚めは、4時。
東の空を望むと稜線の上の雲が勢いよく北へ流れている。
台風12号は、小笠原まで北上したのちUターンしている模様。
その左巻きの渦が早い雲の流れに表れている。













昨夜は、さっぽろの夏を彩る恒例花火大会。
近所にホームセンターホーマックがある。
俺も頻繁に買い物をしている。
大型なので品揃えが豊富。
その店先に駐車場が広く来客を待つ。
これだけで充分なスペースなのにさらに3階、4階も駐車場フロアとなっている。
最上階は屋根なしで冬の降雪時期は一部閉鎖する。

ここの西側にテーブルが用意されているのを見つけたのは、3~4年前だった。

札幌の中心部が眺められる。
西側に連なる山々が見える。
夕景や夜景が楽しめるということで密かなファンが訪れることから備えたもの。

テーブルを囲む椅子も含めて5セットほどもある。
相当の費用も掛かっている。

ここからの豊平川の花火がいいだろうな。
と思いつつ利用したことがなかった。

我が家の宴は、19時には始まっているのが常。
花火の始まりは、19時45分。

飲み始めて45分は、もう外に行くのが億劫となっている。
勢いで行ってみっか?
などという気にならない。


俺にも後ろめたさという当たり前の感情がある。
女房に留守番をさせて一人日本一周を楽しもうという我儘。

ほんの僅かながら孝行しないば。
そして人生の中でも大きなイベントを
始めようかとする高揚感を手伝いをしている。

朝から宣言して。
今晩は、いくべ。
女房の帰りは、18時30分。
俺は、昼間の汗を流し終えている。
女房にもシャワーを勧め俺は、枝豆を蒸す。
茹でるとおいしいところがお湯に流れ出す。
我が家は、蒸すが基本。

枝付きから鞘を外す。
一度水洗いして塩で揉んでざるに入れ広い鍋の中に。
黒かけ豆の仲間のようで甘く香って来た。

少し硬いくらいを見計らい後は余熱で仕上げながら冷ましてゆく。
その時に塩もまぶしてさらに味を調えておく。
ふだんなら暖かいのがお好みながら、この日は野外でやっつける。
ジッパー袋に入れてゆくわけもあり熱を冷ましている。
女房が、シャワーを終えてドライヤーを使っている。
その間に生こんにゃくを刺身にする。
ジャガイモ原料の手作りみそに米酢を加えて
七味唐辛子でアクセントをつけてこれをいただく。

無論エビスで乾杯。
普段は、瓶ビールながらこの日は、350mlの缶を購入してきた。
それもエビスのマイスターを用意してみた。

ホップが贅沢すぎる。
芳醇という表現は、このためにあるのだろう。
昼に搾り取られた水分の替りにビールの泡が細胞に染み入る。

つい2本目と追加したい気持ちを抑えて時間を待つ。

そうアルコールが回るとフットワークが悪くなる。
それが老化というなら甘んじよう。
確かに若いころなら酔ってからススキノ学校へ通う日も多くあった。
いまならTV前のソファでい眠る。
若しくは布団に砕け落ちる。

19時30分。
よし行くぞ!!
近所の焼鳥屋に予約をしておいた焼鳥を受け取る。
水源池通りを横断。
向かいのパチンコ店駐車場からツルハ裏を抜けて通りを少し坂を下る。
正面に藻岩の輪郭が淡くシルエットに映っている。
背景は、今落ちた太陽の残光。
深い紫のグラディションに浮かび上がっていた。
10分の徒歩で到着する。
何人いると思う?

15人、いや20人くらいかな。

普段は自力歩行で使わないエレベーターを使わせてもらう。

4階屋上に着くと結構な見物客が群れている。
100人は、居た。

それでも花火を見られるスペースが十分に空いていた。
もう花火は、開始されている。
さてやおらクーラーバッグからエビスマイスターを取り出しプチッ!!
焼鳥を串からこそげながらぐびっ!!
美味しいね、女房がつぶやいている。

この屋上の縁は、大人の肩くらいの高さに整えている。
その上は、30cmほどの平らなスペ-スとなっている。
普段は、カラスやらハトやら小鳥やらの足安めの場所。
つまりいつもは、白い糞で覆われている。

えらいと思ったな。
ホーマックさんは、ここを清掃していた。

両となりのギャラリーに聞こえるような音量で女房に語る。
この上きれいにしてくれてるんだな。
ホーマックさんもそこいらをアピールすればいいのにな。
掃除してますよは、いかにも親切の押し売りになるから
一つ注意喚起しとけばいいんだわ。

鳥の糞などを清掃しておりますが至らない場合もあるかもしれません。
お気を付けください。
さらに完全に消毒されているかは、定かではありません。
直接手を触れないようご注意ください。
手を触れた場合は、十分に洗浄、殺菌することをお勧めいたします。
ってな。

右隣の幼児を抱えて見せていた母親がそそくさと立ち去った。
おさなごは、べったりと手を付いていた。





花火の間隙に見える
札幌中心部夜景

俺の心使いは、さりげなさの欠片もなかったべか?
せっかく楽しんでいた母子に水を差した?

ることのなさ。
気を使っていないようなで然りげなさ。


このおやじ、アゴハリ一族
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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