身近な人に聞くと大きく腫れたり痒みがあったりしたという。
女房の場合は、小さな斑点すらなし。
痒みなども全くなかった。
なんなんだべ?
そのマダニは、竹の子獲りに出かけ俺が自宅へ連れてきた。
俺の竹の子獲りは、深い山奥に分け入るのではない。
ちょいとそこにゴルフ場が見えたりするような場所。
耳を澄ますと車の行き交う音も聞こえる。
なのに寝曲がり竹の藪に入り込むときは、ちょいとした恐怖が顔を出す。
結界と言う言葉がある。
現実の空間と非現実な空間の境。
俺は、藪がその結界ではなかろうかと思う。
振り絞るとまでは言わないけれど少しの勇気が必要になる。
今日も良い天気。
明日になると
少し崩れるらしい。
勇気は、勇ましい気持ち。
勇ましいは、危険や困難を恐れず積極的に進むこと。
勇は、甬に力だという。
甬は、足踏む様の形象文字。
でそれにさらに力が加わり気持ちを奮い立たせている様子となる。
マの点さした男が、勇で。
蛮勇なことを指すのだろうと臍曲って理解している事は間違いらしい。
俺がずいぶんの昔に来訪者が、豚足をぶら下げてきた。
毛の処理がされていない。
原型がそのままの姿で調理されている。
初めて見たグロテスクな料理。
心の備えが全くなかった俺に食い気が沸いてこない。
以来豚足なる料理は、一度として口にしていない。
冬に特性三丈漬けでジャーキー作りをしていた。
あるとき鹿の赤身を頂戴する。
それを俺流ジャーキー風してみた。
特性三升漬けにトマト&玉ねぎの発酵調味料を加えて肉に練る。
寝かせる。
表面を乾燥させてさらに寝かせる。
面白い出来になる。
数日で肉の表面は、白カビが覆う。
ねっとりとした食感。
それから牛ステーキ用の赤肉で何度か作っている。
先日も牛でそれを作る。
白カビが分厚く出来上がった。
出来損ないの
ハンバーグのよう。
女房と勇気がいるねと言いあいながら少しだけを試食。
次の日問題のない事を確認して完食。
世界に不思議な食べ物が存在している。
誰かが試したのだと思う。
先祖達の食い意地の汚さと奮い立たせた勇気のお蔭でそのご相伴にあずかっている。
俺の肉もそんな料理法となるべか?
カマンベールは、フランス地方の名前。
そこで出来たチーズの作り方なのでカマンベールチーズ。
となれば西岡肉とでも根付けるか。
このおやじ、アゴハリ一族。
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター