2018年5月16日水曜日

無理なリムの話

ロードバイクのホィールは、軽いから早い。
のではないのだそうな。

少し正鵠せいこくを外している。

カーボンホイールは、軽いから早い訳ではない。

ディープリムホイールは、軽量だから早いのではなく、
早いを追求した結果カーボン製にせざるをえなかった。
これでいいべか。

ところで正鵠とは?
正鵠が弓の的の中心であることは、なんとなく想像できる。
篇が牛に口、旁が、鳥と書いて鵠となる。
大きな白い鳥を鵠と称した。

音読みでコウ・コク、
訓読みでくぐい、まと、しろい。

くぐいは、白鳥の古い呼び方。

牛は、木の枝。
口は、器。
器に願い事を書き枝に吊るす。
神への訴えを申し告げる意味になる。

願いを運ぶ鳥を鵠に仕立てたのだろうか。

では正しいは?
練習のための弓の的は皮を用いて作られた。

正の漢字成りたちを見ると
征が元の漢字。

彳は、十字路の半分。
正しいは、国や村に立ち止まる足。
真っ直ぐ進撃することを現す。

弓の的も同じように真っ直ぐにここに当てよ。
当る様に、という願いや願望を含んで作られたということか。

その的の中心は白い。
大きな白い鳥をその真ん中に見立てたのだろうか。

正鵠を得ると表現するのは、誤用。
本来は正鵠を射る。


話をホイールに戻す。
エアロホイールともいうリム深ホィール。







今日の夜明け









その前にリムとは、端的に言えばホィールの円周部分。

自転車に乗って一番の抵抗は、風圧。
中でも体への空気抵抗が一番大きい。

次に抵抗のかかる場所がタイヤ部なのだという。

転がり抵抗だったり空気抵抗だったり。

最初はトラック競技の自転車開発の中からディープリムホィールの開発がされた。
その一つに慣性を活かしたタイヤ作りがある。
リムを重くする:深くした。
転がる部分が重いほうが慣性がよく働く。
しかしそれはホィールの重量を高めることになる。

そこで軽い素材を使用したことが軽いホィールへ辿り着く結果となった。

次にリムが深くなるとスポークが短く済む。

あの細いスポークの1本1本に空気抵抗がかかる。
それが短いと空気抵抗が減ることにつながる。
更にホィールのたわみは、リムが深いこと:内径が狭くなることで少なくなる。
従いスポーク自体を細くしたり本数を減らすことが出来る。

空気抵抗を少なくさせるためのディスクホィールがある。
空力は良くなっても、重さや横風の影響が問題になる。
TTやトラック競技での使用に限られてくる。


なぜ二輪で転ばずに走ることが出来るのか?
なぜ高齢でも長距離を走ることが出来るのか?
ロードバイクは、楽に長く走るために作り上げられた乗り物。
その中のホィールだけでも様々な道理が尽くされていた。

無理やりにリムを題材に一つのネタに仕上げてみた。



このおやじ、アゴハリ一族
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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