2017年10月18日水曜日

67歳の限界越え

疾走する。
顔面に風が吹きつける。
胸に風が当たる。
空気を引き裂くビブラート音が耳の奥へと導かれる。

体勢を低く保つ。
大地に大気に敬うやまいひれ伏す。
胸の風がなくなる。


自分が風になる瞬間。
自分を抗う物がなくなる。
大気を切り裂いているのではない。
自身が一塊の風と化す。

昨日までの感覚と違う世界が広がる。















こんな感覚を覚えた俺。
ロードバイク疾走感は、オートバイクとは違う。
無論、車とも違う。
下りの坂で高速を出している感覚とも違う。

見える景色も違う。
こんな世界が見られるとは。
誰も教えてはくれない。

速い連中は、皆この世界を走っているのだろうか。

スキーで滑降して限界のスピードが出る。
その時に爽快感と共に恐怖感が顔を出す。
その感覚とも違う。
あえて表現すると白い。
若しくは銀色。

ただ、これが出来た時ハムストリングが痛い。
いつもよりたくさん出ています、のアドレナリンの反動も出る。
眠い

一つの壁を乗り越えた。
そんな気がする。
限界ともいう。

大げさな表現ではない。
いつも言う、67歳のジジィーなのだ。
この年になってこんな世界を見せてもらえる。
ロードバイクの最大の魅力なのだろうか?




このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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