2017年10月11日水曜日

ロードバイク入門

仕事をリタイヤして思う。
さて何するべ。

体を鈍なま らせるとろくな結果にならないことはよく知っている。
まずは、どうやって体を動かすかが課題。

走ることは嫌いだった。
歩くことから始めよう。
その冬の事だった。
近所に森林総合研究所がある。
その構内の林道は雪で埋まっている。

そこをラッセルしてみる。
膝まで雪に埋まる。
足を引き抜き次の一歩を踏み込む。
次の足を引き抜く、進むを繰り返す。
一気に血流が増える。
足にたくさんの血液を送る。
心拍が上がる。
体温が上昇する。

体中の毛穴が満開して体内の水分を放出しだす。
息が上がる。










画像:Pixabay






踏み込むまなければよかった。
後悔が頭をもたげる。
引き返すには、距離を延ばしてしまっている。

しゃ~ない、進むしかない。
1500mくらいの距離をラッセルした。

足の筋肉はけだるく、主人の俺を恨んでいた。

が、アドレナリンがあふれ出た。
どう?、楽しいべ。
と囁いている。

運動で汗を流すことの楽しさをはじめて知った。
30代の頃は、プールに週に2~3回通った。
1時間位を泳いでいた。

苦しい時間を過ぎるとランニングハイが起きる。
いつまでも泳いでいられる。
それはそれでよいのだが汗の実感がない。

スノーシューを買おうか、
それとも歩くスキーか?
もうそろそろ雪解けの始まる頃。
その冬は、迷ったまま未購入。

春。

ママチャリを譲りうける。
駆ってみる。
一区画を走るのがやっと。
俺の住まいする地区は、坂の多い街。
とはいえ走れない。

よし自転車をやろう。
健康の基本は、脚と腰。

インターネット通販でMTBを購入。
子供時分育った故郷は、山の中。

海は好きだが、山林はもっと好き。
木々の匂いは、生きていることを実感させる。
フィトンチッドを吸い込む。
体の隅々に木々の精が行き渡る。
幸福という衣が身体を包み込む。

林道を走りたい。
だからMTB.

しかし、脚のない奴が林道を走れるはずはない。
街乗りさえままならない貧脚。

下手をすると子供を乗せたママチャリにさえやられる。

それでも毎日走ることを続けた。
暇だけはある。

2シーズン目の秋に壊れた。
故障の部品は、もうメーカーにはないと言われる。

インターネットで購入したMTBは、名の知れたメーカー品ではない。
安く部品を寄せ集めた廉価車。

MTBをやるうちに 速く、遠くへ、をしたいと思っていた。
MTBは、廃車にする。
ロードバイクを購入。

徐々に、本当に少しずつ走る。
ロードバイクの脚を作ってきた。
そして丸5年が経つ。

今やっとロード自転車乗りの入口に立てた。

何言ってるべこのジジィーは。
5年ロードバイクで走ってきたんだべ?

走る体制が整っていなかった。
身体とマシーンとのフィッテングの話。

とくに今年は、一段上の走りを目指してマイナーチェンジを繰り返した。
その目指す走りの形がようやく整った。
と実感している。

本当の意味でロードバイク入門を果たしたと思う。



このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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