身体を捩じらず歩くので余計な動作が省かれる。
エコ歩行だという。
TVで見たのは、こんな場面。
江戸時代の娘が峠を越える。
それを再現した。
脚には草鞋。
路は当然オフロード。
そこを踏破するには、ナンバ歩きが必要。
ということで現代っ娘がナンバ歩きを教えられ
着物を着せられ草鞋で歩かされる。
岩がむき出しの山道は、草鞋でなくても歩行が難しい。
画像:Pixabay
ナンバ歩きを発表したのは、甲野善紀氏:古武術家。
古武術の身体裁きから、人間の身体の使い方を彼独自の視点から研究してきた。
ナンバ歩き:歩行、走法もその基本の一つ。
甲野善紀YouTube
現代人は踵で着地する。
ナンバ歩きは極端に言うと爪先着地。
草鞋履きで踵着地は痛い。
膝への負担も大きい。
そこで爪先から土踏まず~踵と着地の重みを
分散させる歩き方が出来上がったのだろう。
フォアフット走法に近い。
フォアフットは、
現代でも山間を1日100km走るメキシコ部族や、
マラソンの常勝国アフリカのケニア・エチオピアも同じ。
明治以前の日本人が用いていたとされる。
明治の初めに人力車が一人で100kmオーバーを走ってもいた。
そういえば雑兵の走りもそう。
大将たちの速足の馬に追いていたのを不思議に思っていた。
長い階段を登る。
疲れてくると膝に手を当て補助する。
極端ではあるけれどそれが、ナンバ歩き。
肩を入れて脚の力を補助し前進する動きに変える。
ナンバは、難場と書く。
苦労する場面の意味。
相撲の鉄砲もナンバ。
古武術の動きもナンバ。
疲れず体の力を無駄なく出す。
むむ~っ、ロードバイクは?
ロードバイクは、ナンバ漕ぎが基本ではないだろうか?
スタンディングでもダンシングでも踏んだ脚側の肩が入る。
ペダルに半身の圧力を加えてペダルを回す。
体幹のねじりがない。
捩じりがないから超長距離を走破出来る。
この俺でさえ300kmオーバーを達成している。
ロードバイク自体の完成度もさることながら
無理のない人間の動きに合わせてマシンを作り上げてきた。
ありがたき。
そのお蔭を十二分、享受する後二日で67歳のジジィーなのだった。
このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター