2018年11月2日金曜日

腰の浮き上がるペダリング

サドルの高さは、ロードバイク乗りの憧れでもある。
サドルを高くすれば早く走れると思った時期もある。

それが全くの盲信であることを理解することに多くの時間は必要なかった。
ちょいと考えれば俺にでもわかる。

では、どのくらいの高さが適正なのか?

一口で表現すると最大の動力を伝えられる高さ。

ペダルを回す。
踏む、ではない。
これが分かるまで3年かかっている。
しかし踏む力がなければ回らない。

理屈では、理解出来る。
が、対象となるメカニックが自分に不向きなサイズ。
自分は、足が短い。
その分胴が長く腕も長め。

下半身のサイズに合わせると上体に窮屈さを感じていた。
それが最初のJamis1号。
これを2年目に盗まれて2号を購入した折には、一サイズ上を選ぶ。
上体の態勢が楽にとれる。
が、サドル位置に苦慮することになる。

ロードバイク3年目2015年の夏に北海道一周をする。
まだまだ踏むペダリングから卒業できていない。
















ショップのプロメンテであり自身もエリートクラスのライダーでもある
北野さんが、ニセコのレース後に俺を待ち受けて
軽くメンテナンスを施してくれた。

自転車が重くてくたびれ果てていた時の応援プラス調整。
それまでのヘロヘロをそこに脱ぎ捨て生き返ったGG。
その日目的の岩内町までご機嫌で辿り着く。

俺は、その日から北野さんを自分の師匠と決めた。

帰宅したその後に稚内への300km同行を誘われる。
何とかなるべと参加を希望する。

ではその前に集団の走りを練習しましょう。
で長沼にライド。
ダメですね。

簡単にバツを出されてしまう。

要は、絶対スピードがない。
トレインも組めない。

俺は、ふくらはぎでペダリングしているとも指摘される。
一番使うべきハムが生きていないという。

その時に初めて上級者の走りに触れる。
特に登りとなるとまるで走れない。
師匠曰く、ケイデンスが出ていない。
早くなる道は、パワーが一番と思い込んでいたGG。

で、ケイデンスを出すためにクランクを短くした。
ハンドルは、最低まで下げた。
サドルは、より前に出して下死点で膝に角度が残るまでにした。

こうしてからのハムと大殿筋の発達は、目覚ましい。
そして日本一周。

毎日100km超えの中で疲れない走りを心がける。
後半になると体力が向上。
その日の終盤でダッシュするようになる。
その時に得た感覚がある。

シッティング、脇を固めてハンドルブラケットを握る、極端なクラウティング。
こうして走ると腰がサドルから浮くようなペダリングになった。

帰宅してもう一度サドルを見直す。

5mm下げた。
前方を極端に下げてクラウティングしやすいようにしていたサドル。
高さを5mm下げたことでサドルを水平近くに戻す。

これで手稲山を上る。
途中工事に引っ掛かり短縮は、数秒止まり。
しかし山を下りての帰路でシッテイングのままで
踏む力を十分に伝えられることに気づく。

ハムと大殿筋を大きく張って踏む、踏む、踏む。
あの旅行中の感覚が、より出しやすいセッティングになっていた。
サドルから腰が浮くようなペダリング。
これでハム~大殿筋の鍛えがより向上する。

だが仕上がりは、もうシーズンの終わり。
この感覚でもっと走りたかったなぁ。



世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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