悲しい事もあれば怒り狂うこともあり。
楽しいこともあれば幸せに涙することもあり。
だから人間。
それが人生。
友人から鹿の赤身肉を頂戴した。
それが2週間前の話。
刺身でもいけるという。
冷凍されている。
ならば飲み会の時用に加工してみるか。
此の冬は、ジャーキーを手作りしていた。
自家製の三丈漬けで数日間馴染ませてから温風ストーブの前で乾燥させる。
牛カルビや牛スキ焼き肉、牛ステーキ等で試した。
この中で一番は、カルビ。
脂が混じった肉の方が旨かった。
その轍を踏まえると赤肉をジャーキーにしても今一の気がした。
で1本のままを三丈漬けとトマトと玉ねぎを発酵させた調味料を混ぜて寝かせる。
4日後温風ストーブのまえで表面を乾燥させる。
この時点で試食。
美味い。
飲み会の2日前の事。
後はベランダで風に当てておこうかと思うも、もう虫が飛び始めている。
ならば電子レンジの中で寝ていてもらおう。
そして当日になってすっかり忘れてしまう。
気が付いたのは翌日の日曜の朝。
取り出してみる。
表面を白カビが覆っている。
まるでカマンベールチーズの如きに。
意図せぬものがそこにある。
サラミくらいの太さの肉を漬けて干す。
更にそのまま寝かせると
2日目に白カビが出来上がって来た。
輪切りにしたチーズ肉。
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発酵ものの白カビが無害であることを承知している。
とはいうものの恐る恐る口にしてみた。
肉の熟成が進んでいる。
それはもう肉とは、言えない。
では何?
う~ん、・・・・・肉。
しっとりと柔らかで歯など無用。
臭みもなしで蛋白質の旨味が詰まっていた。
マドンナオリーブオイルで食す。
肉のチーズ。
今回は、鹿肉だった。
ならば牛の赤身で再度試みるつもり。
チーズ肉。
うん、こちらの方が響きがいい。
チーズ肉でインターネット検索するもこの品はなし。
では発酵肉は?
これはあり。
普段気に留めていないけれどハムやソーセージなどは、発酵肉になる。
だが今回出来上がったチーズ肉様のものはどうなんだろう。
世界は広い。
どこかで既に食されているかもしれない。
一応俺のオリジナルではある。
このおやじ、アゴハリ一族。
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター