ヒマナスターでもない。
マヒワ。
日曜の午後は、いつものコースを走る。
そこに望遠レンズを付けたカメラを肩から下げたご婦人が上を見上げていた。
午後から晴れ間が見えると予報していた空は、その通りに冬の青を見せている。
温もりなどと言う妥協を一切持たない冬の青。
その青の下に葉のすべてをこそげ落とした木々の枝に何かを探していた。
鳥?
気軽に声を掛けられるのが俺の特技。
マヒワです。
珍しい名だと思い帰宅後調べようとした。
思い出せない。
たった三文字の言葉。
脳味噌も気軽に記憶を消してくれる。
マだけは出てくる。
あと二文字が出てこない。
鳥に感心があるわけではない俺。
それ以上は、掘り進むことをしなかった。
画像:日本野鳥の会より
日曜は、20Cm程の新雪。
午後からだと踏み固めた人もいるはずと期待して出かける。
焼き山林道の外回りのコースを右回り。
踏んであれば俺の脚で90分コース。
半分に轍が出来ていた。
あとの半分を踏み返ってきた。
昨日月曜日は、午後から高校サッカー決勝あり。
で、午前中を走る。
新雪は、なし。
外回りコースを左回りする。
左は、緩い登りが続く。
太陽は、薄い雲を纏っている。
気温は、低くない。
風もない。
アウターは、バイク用の薄手のレインパーカー。
中は、半袖Tシャツにジャージ長袖。
汗ばんでくるとアウターの前を全開にしてファスナーの締め口で裾を腰に回し止める。
更に熱くなるとジャージの胸を開ける。
薄手丸キャップも裾を折り曲げ耳を出す。
手袋もインナーだけにして走る。
これでも速乾Tシャツは、乾ききらずに重くなっているほど。
但、首は外気にさらしてはいけない。
動脈が冷えすぎる。
頭蓋の後ろには、風の門がある。
そこをむき出しにしておくと邪よこしまが入り込む。
薄いネックウォーマー1枚だけでも付けておく。
気持ちよく一周して樹木園まで帰ってきた。
昨日のあのご婦人がやはり上を眺めていた。
いましたか?
昨日は、ちらっと姿が見えただけです。
それは残念。
ところで、マ、なんでしたっけ?
昨日、帰って調べようとしたんですがマから先が出てこなくて。
マヒワです。
ああ、そうでした。
ありがとうございます。
いい写真が撮れるといいですね。
さぁ、忘れてなるものか。
マヒワ、マヒワ、マヒワと三度唱えスキーを担ぐ。
ヨイショと担いで、もう一度マヒワと念じ帰宅。
Tシャツを早々に取り替え検索してみる。
夏は、大陸で繁殖。
冬は、日本へも渡。
スズメより小さい。
オス
メス
さえずり
ヒマナジジィーなのだ。
このおやじ、アゴハリ一族。
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター