2018年1月11日木曜日

1万回には程遠く

久しぶりに見せてくれた晴天の朝。
その分地上の熱は、上空への持ち去られる。
それでも札幌の朝7時の気温は、マオナス5.5度C。

暖かい。








今朝の札幌





世界で異常気象が発現している。
ヨーロッパでや中国では、高温が目立つ。
洪水が頻発。
反対にアメリカでは低温になっているという。
アメリカ東部マサチューセッツ州の海岸が結氷しているそうな。
結氷YouTube


タイル施工の親方の娘に恋をし結婚した男。
生活に慣れたある日、義父と酒を酌み交わしながらタイルが嫌いだと告白する。

子供の頃の理髪店の洗髪台のタイル。
目地が茶に変色したりヒビが入っていたリ。
わびしい光景が嫌だったと。


小説の話。

今もタイルがずらりと並ぶ様を見ると虫唾が走る。
とまでこき下ろした。

言った本人も、言われた義父もそして居合せた家族にも影を落としてしまう。

ところがこの男が嫌いだったのは、手入れされていないタイルのこと。
一つ一つのピースが縦横に正確に納まっていなかったり、
汚れや欠けがあるタイルが嫌いであった。

そこまで説明せずに済ませてしまった男の短慮。

しかし、恒三さん:娘婿は、見かけによらずいいやつだよ。
といつか義父が言っていた。

娘には、女房に内緒にしておいてくれという古い持ちマンションがある。
そこに良い仕上がりのタイル細工がある。

妻にとっても思い出の柄に仕上げてある。

結婚前にプレゼント攻撃を仕掛けていた夫に
結婚を申し込まれたとき娘は:妻は、言う。

今までたくさんの贈り物をいただいたことは、感謝しています。
でもこれからは、なんでもかんでもくれるのはやめてほしいの。
本当にびっくりさせてもらえるようなプレゼントは、ほんの少しでたくさん。
感激が薄れるから。

新婚旅行先で肝銘を受けたアルハンブラ宮殿。
その模様のタイルをスペインで買い求めた。
それが貼ってあった。


年前に竜時三部作を読み終えた後に
ライブラリーの棚から4冊の本を引き出した
その中に野中ともそ作、おどりば金魚があった。
野中は初めて読む作家。

頭の中がサッカーのリズムで塗り固められているところに
この本の序章は、緩いに過ぎた。

ひとまず脇に置き他の本を2冊読み終えて再度読み始めてみる。
緩い話。
これは変わらない。
が、暖かい。
悪い奴がいない。
何処にでもある人々の生活が描かれている。
古いマンションに関わる人々が次つぎに描かれた作品。

オムニバスの形式で描かれる映画や小説が好きではない。
短編自体がいけない。
折角入り込んでもラストのページがすぐに現れる。

この作品は、そんなオムニバス形式ながら一貫して胸の中に温もりを残してくれる。
こんな物語を書きたいと思わせる。


だがなぁ、こないだの筆力扛鼎がまだするりと思いだせない。
ひつりょくこうていが四文字熟語。
訓読みなら、ひつりょくかなえをあぐ。

一万回の法則からすれば俺のブログは、まだ1200回を超えたばかり。
先は長い。
気が短くそそっかしい67歳ジジィーは、どこまで行き着くことができるやら。



このおやじ、アゴハリ一族
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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