2018年1月4日木曜日

風呂のパンツ

話に引き込まれる。


ゴックンされる。
違うな。
絡め取られる、でも違う。
篭絡される、少し近い。

何を言っているのか。
小説の話。
年末に嵌まっていたのが野沢尚の龍時。
志野リュウジなるサッカー少年が主人公。
スペインでそしてオリンピック日本代表として活躍する3部作。

2002年が一作目で帯に稲ちゃんの推薦文がついていた。

三冊目を読み終えたのが年末。
続編を匂わせていたので検索してみると作者は、2004年世を去っていた。
残念。
後に戸田邦和の絵で漫画化もされている。

あきらめてライブラリーの棚を漁った。





今年初めての曙色の朝
冬の気圧配置西高東低のとき
こうして東だけ
雲が切れることが多い。
太平洋側の地方で
れの予報となる。




選んだのがねじめ正一の眼鏡屋直次郎。
他に乃南アサ著作を二冊。
野中ともそ作を一冊。
計4冊を借りてきた。

昔TVでよく見かけていたねじめの作品は、初めて。
まずこれから読み始める。
江戸の時代物でシーボルトがオランダのスパイではないか。
その手助けをさせられるシーボルトの教え子たち。
直次郎もそのひとりであったのだが。

予想通り軽快なタッチですらりと完読。
さて、次。
野中ともそ作、おどりば金魚。
読み始めるもしっくりこない。
要は、流れが緩慢で本に入れない。
内容が良い、悪いの話ではない。
その時の自分の体調やら心根やらで入れない場合がある。
本:作者との相性もある。
後に回した。

乃南の駆け込み交番に入る。
新米のおまわりさん物。
これも展開が緩い。
どうしようかな、と思いつつまぁ待て。
3日までライブラリーは、休みだしもう少し読み進んでみる。

と、
おや?おもしろくなってきたんでないの。

そう、話に引き込まれだした。
これをもう少しましな表現が出来ないものだろうか?
と首を捻っていた。

語彙の乏しいジジィーではとても思いつかない。
筆引力は、どうだべ。
なんかしっくりこないし検索しても
本に引き寄せられることばとして使われてもいない。

一つ見つかった。
筆力ひつりょくかなえ
鼎は、銅製の大きな鍋。
それを担ぐほどの筆の力という意味。
漢字検定1級の四文字熟語出題にもある。
筆力扛鼎:ひつりょくこうてい

ただこの熟語から受ける印象では、大作の感がある。
乃南の駆け込み交番にこの表現は、大層に過ぎるかもしれない。

一つ勉強にはなったが、多分三歩進む前に思い出せない言葉。

ああ、はかなきや風呂のパンツと脳みその足りなきこと。




このおやじ、アゴハリ一族
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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