-7度以下の寒さでパンクした膝。
腫れて次の朝にも膝が曲げられない。
膝上の筋肉が強張っている。
冷やして悪化させたのなら温めたらどうよ。
で布を捲いてみた。
良いのです。
ならばと貼るカイロを使用してみる。
夕刊の配達には、通常は、レギンス+冬用アウター。
そこにジャージスラックスを挟んでみる。
ジャージの上にカイロ貼る。
でアウターをその上。
下着は別にして三枚履きプラス貼るカイロ。
夜明け前の
今朝の札幌
配達を始める。
ゆっくりやればいい、最初から覚悟を決めていた。
面白いものだ。
カブを運転するリズムまで遅い。
ゆったり緩慢な動きでのんびり配達。
俺の神経が持たない。
やるならスピーディにリズムよく。
とんとんとんのぱっとやってさっさっとし終えたい。
こんな調子なら明日の朝までかかるべ。
かかるわけは、ない。
でもそう思えてしまう位遅く感じる。
北海道の家は、階段がある。
俺の担当地域で階段のない家はない。
膝痛は、登りには悪さをしない。
が、いつもの調子で登るわけにはいかない。
いかないまでも少々のリズムは、上げられる。
問題は、下り。
左右交互に足を降ろすことが出来ない。
右を降ろし左を添える、添えてからまた右を降ろす。
膝に痛みの走らぬように右の下ろし方を色々試す。
150軒のあと30軒を切った辺りでこれだ、に当る。
右を降ろす時に体重を上に抜く。
つまりは、体重を乗せない。
ナンバ歩きの応用。
これで右降ろしでもリズムよく下ることが出来た。
但、体の動きがばらんばらん。
傀儡かいらいジジィー人形と化す。
しかしリズムは、戻った。
途端にカブのスピードも増していた。
配達を終えて販売所からの帰路は、痛みが少しだけぶり返す。
円滑な歩きが出来ない。
右足を引きずり帰宅。
やっと終えた安堵なのか。
はたまた低血糖のなせる技か。
機嫌の落ち様が凄まじい。
この日は、女房が休みの日。
女房には、二つの事を言い伝えている。
一つは、機嫌がわるそうなら投っておくように。
もう一つは、背後から首や頭髪に手を触れないように。
そう俺には、たまに低血糖で機嫌の悪いゴルゴ13が宿る。
感知したらしい。
素知らぬふりで俺にかまわない。
俺も夕飯が仕上がるまでPC前でブログの下書き。
カイロは、就寝時にもまだ暖かい。
そのまま膝に当て寝る。
翌朝の膝、つまり昨日の朝は腫れが引いている。
曲げられる。
深く曲げると痛みが残るもすこぶる回復が速い。
ある程度の回復に1週間は、必要だろうか。
と覚悟をしていた。
それが三日目でこの状態とは。
午前中に回復の加減を見たくてライブラリーとスーパーへ歩いてみた。
総距離4.3km
断続的に雪が風で横殴りに襲い掛かる。
ジジィーは、締まりのない顔で歩いている。
吹雪の中を嬉しそうに歩くのは変態ジジィーだけ。
下り基調は、少々膝に来る。
帰りの登りは、まるで楽。
夕刊の配達は、もっと楽。
なにせ階段を左右の交互で下り降りることが出来る。
ちょいと小走りまで出来る。
午前中に貼っていたミニカイロの効果でさらに回復が早まっている。
すごいなぁ、逞しいなぁ、楽しいなぁ。
年寄の冷や水を鉄人と褒めそやしてくれた人がいる。
まんざらでもなく嬉しくも言い過ぎだわ、とも思っていた。
が、この回復様には驚きを覚える。
いっそ、鉄人と名乗ってしまおうか。
調子こくんでない、亡くなった母が言っている。
でもこうも続けた。
それでこそ私の子だ。
このおやじ、アゴハリ一族。
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター