2016年12月3日土曜日

本当は、狭くない日本

落ちこぼれ、
と書いてはっとした。

今の今まで自身が落ちこぼれであることを認識出来ていなかった。

世間には必ずラインがある。
見えないけれど厳然とした様々なライン。

人は、そのラインから落ちたくないと思う。
落としたくないと願う。

厳しい目が届かなくなった全寮制の生活。
最初の試験前夜、一升瓶を抱えて朝を迎えていた。

その結果は、50人の同級生の中で49番。
3年間卒業するまでずっとそこをキープした。
不思議なのは、50番が必ずいたこと。
ま、そこは横に置いて。





今朝の空








そのころの同級生は、
ラインから落ちずに堅実な仕事をした。
大臣表彰を受けているものも多数いる。

間違いなくそこのラインから見ると俺は、零れている。
間違いなく落ち零れ。


しかし、今まで俺は、そう考えていなかった。
飛び出したと思っていた。
その中は、窮屈で退屈で俺には、面白くない。
枠の中で生きることが出来ない、収まり切れないと言えば恰好のいい話。
しかし、現実は、堪え性のない我がままな男。

では、後悔しているのかと言えばそんなことは全然ない。
楽しかったのだからそれでいい。
66年生きていると本当の自分の器が判ってくる。
大した器ではない自分が、やりたいことをして
楽しかったと振り返られるのだから幸せなものだ。

人は、己を知って強くなる。
えてしてわかっているようでわからない自分。

国も身の程をしらずに大きな間違いを続けている。

弱い、情けない己が自覚できていないととんでもない馬鹿をしでかす。
明治以降戦争に明け暮れ尊い多数の人命をささげさせた。

大戦後大きく復興したように見えたが今を見ると見せかけの成長でしかなく
文化、精神は、どこかに置き忘れていた。

日本は、島国。
小さい国、資源のない国と教育された。

原料を輸入して加工を施して利鞘を稼ぐ。
日本の生きる道は、そこであると教えられた。

ところがなのだ。
どうなっている。

戦後、製造労働力として膨れ上がった人口。
その大半が現代の年寄。
もうすでに国から邪魔者扱いされてる。

そしてその後の人口空洞化。

もう加工労働者は、いらない。
いや、少しだけ必要だけれど賃金は、最低しか出せない。
正規労働者割合62%
非正規労働者割合37.6%
約4割が非正規社員。
統計局サイト

製造業は、現地生産が基本となった現代では、
賃金や物価、土地の高い日本では、世界のマーケットで競合できない。

狭いと言われる日本の面積だがドイツより僅かに広い。
世界の順位で言うと61番目。

そのドイツ農業生産高は、EU中で2位。
フランスが1番。
ドイツの農産品は、EU全体の14%を担っている。
農産品の輸出高は、世界第3位なのだそう。
食料自給率は、90%。

日本食料自給率は、39%だという。
どうよ、この違い。


日本の国土は、狭くはない。

排他的経済水域は、世界一の広さを持つ。
田畑が眠っている:休耕田畑。
林野も豊富にある。

アジアの食糧庫
日本人口は、あと4000万人減の8000万人でいい。
早く1次産業ベースの産業構造に切り替えなければ、
次の時代に大きなツケを回してしまう。



このおやじ、アゴハリ一族。世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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