2016年12月25日日曜日

いい酒、悪い酒

♪真っ赤なお鼻の酔っぱらいさんは、
    いつもみんなの嫌われ者。
  酔っぱらいのオジサンが言いました。

俺は、酒のために生きているんだぁ!!
飲みたいから生きているんだ。

クリスマスの夜です。
オジサンは、いつものように酔ってフラフラの足で家への道を歩いていました。





澄川陸橋歩道
向こうに見える山は、
藻岩山。
袰岩山は、札幌のシンボル。


そこの人、少しいいですか。
ボロボロの服で伸び放題の髪。
髭で隠れた顔の男が声を掛けました。

ん~ん、何か用かい?

私にもその酒を少し分けてくれませんか。




ん~ん、この酒か。
飲みたいのか?

ほんの一口でいいんです、お願いします。

やらん、俺の酒だ、誰にもやらん。

ゴクゴクゴク、オジサンは、残っていた酒を全部飲み干してしまいました。

男は、悲しい顔でオジサンを見つめています。

良く聞け、わしは、おまえじゃ。
お前の成れの果てじゃ。

酒におぼれて仕事もなくした。
家もなくし家族も離れていった。

酒で痛めた身体は、もう限界に来たようだ。
せめてあれほど好きだった酒を一口だけ飲んで
迎えを待とうと思ったがそれも叶わぬようだ。

元のわしがそれほど意地汚い男であれば
成れの果てがこうなるのは当たり前のことと納得して死ねる。

男は、背中を丸めて歩き去って行きます。


誰かがオジサンのポケットをまさぐっています。
見知らぬ男がベンチで寝ているオジサンの財布を探していたのです。

オジサンは、目が覚めました。
あれは夢か。
男が、手を引っ込めて逃げ去ろうとしました。

オジサンは、
待ってください、お酒、飲みますか?
男は、こくりとうなずきます。

持っていた酒を男に差し出します。
そして有り金も残らず差し出します。
これで風呂に入ってあったまるといい。

起こしてくれてありがとう。


♪真っ赤なお鼻の酔っぱらいさんは、
    いつもみんなの嫌われ者。
  酔っぱらいのオジサンが言いました。

俺は、酒のために生きているんだぁ!!
飲みたいから生きているんだ。

でもな、これからは
自分を大切にして世の中の迷惑にならないように酒を楽しむ。
酒のための人生ではなく、
人生を楽しむための酒にしよう。


俺の祖父は、悪い酒を飲む人だった。
そこを見て育った自分は、そうはならないようにしよう。
と決めていた。
酒は、飲まないようにしようと思わないところが酒飲みの血筋だな。


こんなことを考えながら昨日午前中にスーパーへ買い出し。
ビール・シードル・浦霞純米を買い込む。

見慣れた雪の風景とは言えこれほどの量は珍しい。
眼に付く風景をパチリ切り取ってみた。




近所の開店前の
パチンコ店駐車場









スーパーの屋上から
藻岩山の右、
中央は手稲山。
どちらにもスキー場が見える。
藻岩山札幌夜景は、
日本新三大夜景の一つ





のおやじ、アゴハリ一族。世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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