恥ずかしがり屋で口数の少ない、男の子。
初めて彼にあったときは、玄関たたきに立つ俺を母親の後ろから眺めていた。
父親の石〇さんとは、以前からの知り合いで仲間で飲み会も定期開催していた。
それから1年ほど後、家族で飲み会に出席するようになった。
その時が幼稚園年中さんだったと記憶している。
相変わらず口数は、少ないが親の後ろに隠れることはなくなっていた。
俺の顧客でもあった彼の家へ毎週水を宅配していたので
十分に俺への免疫もできていた。
俺は、水屋のおじさんと呼ばれていた。
当時同年代の男の子:た〇る も参加していて
我が家に泊まるという話がまとまった。
た〇るのせいで俺眠れなかったと朝一番の言。
小さい頃からの口癖だと、昨夜母親は、言っていた。
充分過ぎるほど深い眠りをしていた。
寝顔が天使のようだった。
世界一臭い食べ物をシュールストレミングを取り寄せした。
〇太は、果敢にその缶詰を開封してくれた。
結構な好奇心と行動力も持ち合わせている。
臭いに弱い母は、部屋の片隅からカメの如く首をすくめ目だけを覗かせていた。
いつの間にか母の背に追いつき口元に薄い影を浮かべるまでに育ってきた。
喉もかすれていた。
その彼は、中学を卒業し推薦で高校の入学を果たした。
とても素直な、真っ直ぐな子。
俺の持論がある。
幼児期に親の愛情が不十分な子は、人見知りしない。
大人の中になんの衒てら いもなく入ってくる。
〇太は、人見知りする子だった。
両親の愛情をたくさん浴びて成長してきたことがはた目から見てよく理解できる。
老婆心ながら一言だけ〇太に贈る。
ずっと良い子でいる必要は、ない。
時に困った奴も表現しないとどこかで詰まってしまう。
貯めたエネルギーが大きいほど爆発も大きい。
このおやじ、アゴハリ一族。
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター
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