2018年12月7日金曜日

43.03緯度のオーロラ

眠れない。
夜中に目覚める。
頭にカンテラをつけて小説を読む。
たいていは、数ページで眠りの森へ舞い戻る。

昨夜は、その森からの使者が訪ねてこない。
どうしたものか。

人は、動物は、なぜ眠る?
真正不眠症に致死性家族性不眠症という病気があるのだそうな。
強度の苦しみを引き起こしその悶絶の中で死亡してゆくのだそうな。

不眠ギネス記録は、1964年の11日間。
264時間なのだそうな。

スタンフォード大学のウィリアム・デメント睡眠医学教授立ち合いで
サンディエゴの高校生が記録した。

但し、ギネスはこれ以降にこの記録を受け付けていないそうな。
人道的見地だという。

この場合は、その実験中にどんなことが起きたのか?
妄想や言語障害など精神的な障害と記憶が出来ない障害。
等など主に脳へのダメージが起きた。

実験中止後に問題は?
15時間爆睡後、後遺症を起こさずその後の問題は起きなかった。

つまり人間は、脳を休めるために眠っている。
ということか。

常の人は、必ず睡眠に至るという。
眠れないことを悩まず楽しめばいい。











襟裳岬
風の館通路










何故脳を休める必要があるのか?

記憶
記憶するために人は睡眠するという考え方がある。
目覚めて行動していた時の記憶を整理する時間が睡眠という。

ゆえに試験前の朝に集中しておさらいするよりも
一夜漬けの方が良い点数を取ることができる。

俺の睡眠はというと、脳みそよりも筋肉疲労回復が主な目的。
昼間充分に汗をかく運動が出来ていない。
故に眠りが浅い。
それでなくても加齢は浅い睡眠を生む。

加齢してくると脳みそも筋肉も内臓もあまり使わず、新陳代謝も落ちてくる。
たくさん眠る必要がなくなる。

それは、理解するGG。
自転車は、走られず。
クロスカントリースキーは、いまだ出来ず。
曇天だと外にでる気力さえ湧いてこない。

せいぜい夕刊の配達で7000歩ほどの歩きがある程度。
この程度の運動は、このGGには、露程の負担でしかない。


さて、起きてブログの下書きでもしようか?
いや、寒いから布団の中がいい。
ならば書きたいと思っている小説の構想でもしていようか?
いや、そんなことをするとさらに頭が冴えてしまう。
ならばこの状態を楽しむ方法でも考えてみようか?


室内は、全部の明かりを消している。
しかし、ごくごく薄い光が射している。
街灯がカーテンの布地を通して映っている。
瞼を閉じてもその薄い明りを感じる。

淡いブルーの靄もやが視認出来る。
一つ所にとどまらずに上から下へ形を変えながら移動している。
下に消えたと思うと再び上に現れる。

温々ぬくぬく布団の中にいながらにしてオーロラ鑑賞会の開催となる。

札幌市:市役所は、43.03北緯度。
ちいさな小さな43.03北緯度のオーロラ。
色は、ブルー。
濃いブルーと淡いブルーが場所を変えて収縮を繰り返す。

現れては消え、消えては現れる。
繰り返し、繰り返し。


女房の寝息とGGの寝息が同調を始める。
淡々と繰り返すブルーの光。
吐いては、吸う。
吸っては、吐く。
同調する二つの呼吸。


再び深い眠りの世界に誘われていた。


世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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