2018年12月2日日曜日

芯まで準備出来ていた?

昨日の正午の札幌は、マイナス0.4度C。
同じ時刻の広島市は、14.6度C。
広島から札幌に来た選手にとってそれは真冬の景色。

粉雪が舞っている。
気温が低いだけでなく見た目がそれだと見も心も竦すくんでしまう。
縮み、竦んだ筋肉と神経が常を取り戻すには、充分以上の時間が必要になる。

そこを配慮できるだろうか?
札幌ドーム場内は、冬場だと20度Cくらいの空調がなされている。
そこで暖かいと感じて体の芯までウォーミングアップしていないと
序盤に身体が動かない。





この日のヒロイン。
都倉ベイビィ。
パパと一緒に
1年のご挨拶。





そうなった場合10分以内にコンサドーレの猛攻に先取点を奪われてしまったら。
広島は、早々とゲームの終わりを知ることになる
のではないかと考えていた。

案の定チャナが敵、味方の密集していた中央から先取点。

カウンターで左の菅にボールが渡る。
菅少し運んでルックアップバイタル右の三好にクロス。
三好シュート。
ボールはDFにあたり再び三好が浮いた球を処理。
エリア内の楔の荒野に渡す。
荒野は、ワンタッチで右Jayに。
Jayは、DFを背中に楔。
エリアライン上のチャナに落とす。
チャナ思い切りのいい右で一閃。
ボールは、林の右足元をすり抜けてネットの中。

立ち上がり僅か3分の出来事。


ここで広島が目を覚ましてくれれば試合前に俺のもう一つの
密かな予想3-1が完成しただろう。
だが、まだ広島は温まっていない。

反対にコンサは、先取点にイケイケ。
ガンガン攻め入る。

追加点は、福森のロングパス。
チャナDFを置き去り裏を抜けた。
が、GK林は、飛び出しよくクリア。
クリアしたボールは、Jayの前に飛んできた。
思わず蹴れ~~~。
GKのいない空いたゴールに蹴りこむことを期待したドーム観客。

期待に応えて左足でループボール。
ボールは、空中を遊ぶ。
林、懸命に走り戻るも及ばず。

GKがいないと入れるんだねぇとは一緒の友の弁。
ボールは、枠の中に正確にコントロールされていた。
DFが二人ゴールを護ろうと走りこんだが枠の右上からINする。

これが21分。

もう勝った気でいる。
それは俺だけでなく観客の全てと表現していいだろう。
選手たちも勝った、と思った。

が広島の選手たちが眠りから覚めた。
25分を過ぎて温まってきた時間が起床の時間だった。
体の芯まで温めるためにその時間が必要だった。

勝ったと思う札幌と目覚めてこれからと思う広島。
緩んだ気持ちは、スキを生む。
最初から狙らわれてた札幌の左を付かれて39分きれいに1点を返される。

前半は2-1で折り返し。

ドーム内は、まだ危険を感じていない。
広島を過少評価している。
後半の15分以内の追加点を入れるだろうと期待していた。
が、それは広島にあった。

51分広島は、コンサのエリアに5人侵入していた。
対してコンサ4人。
バイタルからクロスが放り込まれ数に勝る広島がヘッドの競り合いを制し同点。

こうなると広島は、同点上等。
最悪でも3位で幕を下ろすことができる。

もともと守りを重点に置く広島。
その固い守備を破る力は、コンサにはなかった。

今季の札幌4位は、妥当な順位。
上位のチームに勝てていない。
引き分けまではできても勝てない。
川崎・広島・鹿島の上位に勝ち試合がない。
もう一つ5位浦和にもない。

結局この4チームに引き分け以上のない札幌は、この順位。
当然の帰結ともいえる。

だが、フロックではないという言い方もできる。
それ以外のチーム、結果的に札幌より下位のチームに勝ち点3以上を上げている。

野々社長が挨拶でこれが今の力とも発言している。
その通りのことで勝てなかったコンサに怒りを向けるサポーターはいない。
攻撃的チームへの挑戦1年目でここまでの結果を残したこのほうが脅威的なのだから。


結局3位以内を獲得するための準備は札幌には、できていなかった。
精神的な準備が、心の芯までの心得が出来ていなかったのは札幌。
それが今の力。
未熟ながらもここまで結果を残した北海道コンサドーレ札幌。

4位おめでとう。
そしてありがとう。


世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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