2018年11月18日日曜日

元は、すばらしいという意の食べ物。

少し前の北海道新聞に描いていた面白い記事。

刷毛に毛あり禿に毛なし。
濁点の付きようでずいぶん意味が違ってくると。

元は、狂歌だそうな。
世の中は、澄むと濁るの違いにて
刷毛に毛があり禿に毛がなし。









まだ初雪のない札幌
1890年の
11月20日が最遅日。
さて更新なるか?






たまに無性に食べたくなるものに餡子がある。
自転車日本一周では、毎日餡物を食べていた。
饅頭、羊羹、ドラ焼きなどなど。
たまに、無性にどころかあんこのおかげで日本一周が出来たことになる。


餡は、中に詰める具、が本来の意味。
しかし、餡子と称すれば日本では、小豆を砂糖で甘く煮上げたもの。

中国の食文化饅頭が、日本に伝来して独自の変化を辿った。
1349年、時の天皇後村上:ごむらかみへの献上品が始まりだと。
羊肉などの肉類の塩煮が具になっていた。

禅僧は、思う。
これを食べたいなぁ。
彼らは、精進料理が基本。
肉入りは、食べられない。

そこで肉の替りに豆を使いあんこ入り饅頭の歴史の一歩が始まった。
のではなかろうか。
というのが大方の見解となっているようだ。

はじめは、塩味。
塩味もいいけれど甘くしたらど~お?
誰かが言い出したんだべな。

小豆は、在来していた。
中国の小豆とは微妙にDNAが違うらしい。
現在主に栽培されている日本の小豆がどんな来歴であるかまでは調べきれなかった。
ただあんことしての原料に適した品種に改良を重ねて現在に至り、
更に継続研究もされている。

小豆の国内栽培は、北海道が一番多く六割以上を占めている。
中国からの輸入が多い時代があった。
が、中国自国の需要拡大から輸出が激減したそうな。
変わってカナダ・オーストラリアで日本の種を使い栽培。
その輸入が増えているそうな。


ちなみに小豆と書いてあずきと読ませるが、本来はしょうず。
あずきは、大和言葉なそう。
小豆の漢字にあずき読みを宛てた。

あずきのアは、赤でつき・ずきの溶けるの意味であずき。
方言で崩れ易いという意味のあず・あづ。
赤粒木:あかつぶきから

平安時代の本草和名で阿加阿都岐:あかあつきと記されているそうな。


お汁粉も小豆料理のひとつ。
なぜ汁粉と名が付く?
小豆のスープ:汁の穀物の粉をまとめたものを入れる。
そこから汁粉。

で、面白いのが善哉。
善き哉なで善哉。
本来は、サンスクリット語からの由来なそうな。
sadhu:サドゥーが語源で素晴らしいという意味なそうな。
それを漢字宛てして仏教用語の善哉:ぜんざい。
お汁粉を食べてぜんざいと評したことから始まったとする説が一つ。

出雲大社の神在祭で振舞いされる神在餅からの説もある。

じんざいがぜんざいと聞こえたのでは?
という説が一つ。

汁粉と善哉の違いは?
水分が多い汁餡が汁粉で関東で供され、
餅や団子に餡子をまぶしたものが善哉で関西。

こちらの話は、濁点ではなく水分の有る、無しなのだそうな。



世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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