2018年9月9日日曜日

自転車日本一周41日目 これが室戸か

迷ったなぁ。

秋雨前線は、随分活発で腰が重い。
九州の東シナ海を頭に北九州〜四国〜東海〜関東と延びている。
その前線の活発な場所の一つが四国の全域。
その中でも太平洋側が強く降る可能性が高い。
ざっとこんな予報。

断続的に降る。
やんだからといってもう大丈夫ではない。
またやってくる。
先に明るい見通しがあるわけでもない。

















出かけたくない、留まっていたい。
しかしストップもしたくない。

フロントに空き室を問う。
土曜日につきなし。
キャンセルの可能性は、ある。

ここで初めて腹が決まる。
ほかのホテルを探せば空きは、あるだろう。
が、それには移動が必要。

そうなると濡れなくてはならない。
それならスタートしよう。


朝食サービスを受けて8時スタート。
北海道コンサドーレ札幌のビニールポンチョを被る。

32号線から55号線を東へ走る。

強雨になれば逃げる。
行けるところまでで、無理はしない。

一応の目標は、約120km先の道の駅宍喰温泉。

走り始めて思う。
嫌だなぁ、と思うことはまず始めること。
行動は、結果を生む。
それは、それで十分に理解している。
それでも必ず腰が引けている。

嬉しいから笑う。
しかし、笑うから楽しくなる。
これも真理。

行動は、前向きな気分を生む。
走り始めると気持ちが晴れてくる。

当然速度は、抑えめ。

たとえば、この速度で走り通したとする。
AVE15km/hくらいだろう。
7時間〜8時間。
8時スタートし8時間走りで16時、休みが入って18時。
目的地までその時間くらいだろうか。

幸いにこのコースは、高低差がない。
楽に行こう。
走り始めて行く先の空を見た。
雲は、海側の東から流れている。
その東側の雲が薄い。
1時間も走ったときにポンチョいらず。
たぶんこんな繰り返してなんだろうな。

ポンチョを被ったり脱いだり屋根を借りたり。
何度繰り返したか。
そんな繰り返しの中で室戸岬までたどり着いていた。

どんなだろう。
ここだけは、ショートカットせずに見ておきたい場所だった。
やはり特異な場所だった。
地域の人が言っていた。
ここは、台風が見逃さない。
よほどに接待が効いている。

室戸の状況を言いえている。
誰が見ても普通ではない。

街の海側がコンクリートの壁で覆われている。
3mは、あるか。
そのところどころに人の通れる口が開いている。
まるでTVで見たことのある中東の街の様子。
たまにその口に爺様が椅子に腰掛けている。

右をみると漁港。
これまた異様。
通常は、3mくらいの壁が拵えてある。
この壁が漁船のマストの倍の高さ。
15mはあるか。
いや20mか。
初めて見る。
これが室戸か。
これだけで室戸が受ける風や高波の大きさが想像できてくる。
とてつもなく大きい。 これを見られただけでこの日の収穫は、十二分。


この時点で80km台。
宍喰温泉に向かう。
12時台のこと。

ここからが長い。
距離は40km程なのだが長かった。
まず集落なし。
ゆえにコンビニもなし。
ポンチョ着脱も数度。
飽きてきた頃にやっと高知県の終わり。
徳島県に入る。
そろそろ目的地の匂いがしてきて。
やっと到着できる。
16時30分。
道の駅に温泉ありは、今までに数度経験している。
が、宿泊可はなし。
ここは、宿泊あり。
値段を聞いてもびっくり。
宿泊のみで1万円。
ここまで来てもう走る元気なし。
雨も続いている。
朝食をつけてプラス1000円。
借りられる屋根はない。
選択枝は、ひとつだけ。

やっと落ち着いたGGなのでありました。
連泊できなかったお陰で120km先まで移動することができた。
今日もこんな感じかなぁ。



このおやじ、アゴハリ一族。
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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