2018年9月15日土曜日

自転車日本一周47日目 7年後の真実

 判らない。 
 アナログの地図なら理解できる。
 しかし、Google mapだと読めない。
 現在地がどんな位置にあるのか? だけは解る。

 では、そこをどう走るといい?
  知らない場所なのだからいたしかたないべか。

 和歌山市に向かう。 
 大阪市からまずは、堺市を足がかりにしよう。

 26号線を探せ。 
 そのために天王寺方向を目指す。
 堺市の青看板に出くわすはず。

ビルが林立している。
海は、見えない。
右手にあるはずの海を意識しながら。
  
  出発は、6時を少し過ぎていた。
  大きな道を走る。 
  まだ道路が混雑しない時間。
  天王寺駅付近で堺市を案内する看板あり。
  朝飯は、まだ。
  腹が空いていた。

  行く道の目処が立たないと落ち着かない。
  やっとコンビニで朝食を軽く入れる。
  昨日は、のらり走りと決めていた。 
 そう決めて正解。
  先日涎を流しっぱなしの一日。
  筋肉がお疲れさん間違い無し。



















案の定重い。
脚だけでなく上体も重い。
短いけれど急な上りを何本もやっつけた。
その時、上体も使っている。 
 のたり、ゆっくり。

堺市についたときに29号線が目に入る。
しばし迷う。
あさひサイクルが勧めてくれた。
こちらが自転車で走っていることを、知っている。
初めての道だと知っている。
その上で勧めてくれたのだからいいんでないのか?

 29号に進入。
 すぐに高速、またはバイパス。
  いずれにせよ自転車に優しくない状況が考えられる。 
 対応を知っている地元民なら良いのだろうけれど。
26号線に戻った。

 全国チェーンの定食屋が見えた。
 味噌汁、ご飯に鯖の味噌煮、青菜の御浸し。
 ご飯は、小。 
たくさん食べるとさらに足が止まってしまう。

 ここ大阪府では、シニアパワーが目立つ。
 スーパーにジィ様のレジがいる。
 コンビニにも。
 そのコンビニに配送のドライバーも年寄り。
  今は、人出不足。
  若い人はより条件のいい仕事に。
  かつて若い人たちの職場だったサービス業の現場に
 年寄りと東南アジアからの外国人という時代。
この食堂もシニアだけで構成されていた。
そのシニアおばちゃん達に激励をうける。

和歌山市街地直前の陸橋が人、自転車禁のバイパス。
そこまでは順調なだけに  少し迷い道。
上の走行記録のダブリ部分がそれ。
迂回路を見つけて走り出すと加太という案内。
和歌山県の西。

 この住所は、なんと読む?
 7年前に訪れた。
  懐かしさにそちらにハンドルを切る。

 たった一泊しただけの土地なのに懐かしい。

 少し迂回で和歌山市入り。
 街で最初に訪れるのは、駅。

 その駅に立って驚いた。
 前回の駅と違う。

 新しくしたわけではなさそう。
 はたと膝を叩く。
 南海線だ。
 関西空港から和歌山市まで南海電鉄。
 加太線も南海電鉄。
 メインのJRは、なんの関与もない。
 JR和歌山駅は、別。

 立派な佇まいで堂々とそそり立っていた。
 無論駅周辺もそれなりの賑やかさを見せている。

 南海電鉄の駅を見て寂れていると見えたのはそのせい。。

ところで加太は、かたとは読まず。
かだと濁音付きで発音する。
加太線を道路側を見て驚いた。
電車からは、林しか見えず。
てっきり辺鄙な隔離地だとばかり思っていた、
なんの、すぐ近くに大きな団地もあり。

一方からだけでは本質が見えないことがあるという典型なり。
あのとき裏ぶれて見えていた和歌山市が急に輝き出す。

その和歌山に一泊。

この辺りは、大きく出っ張ったり引っ込んだりと日数がかかる。
ここを過ぎると関東が見えてくる。
関東から東北までは、近い。
カウントダウンまでいましばらくの猶予あり。


このおやじ、アゴハリ一族。
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

広告