2018年9月5日水曜日

自転車日本一周37日目 削げている筋肉

脚が重い。
一昨日は、昼からの暇を松山城の見物で潰す。

お昼は、城下の公園に出店していた移動販売車のメキシコ料理。
食べている最中は、その名前を繰り返すことができた。
その時、女房に電話をしている。
〇〇を食べている、と。

一日経った今それが出てこない。
自身初めての名称。
タコスではない。
ブのつく料理。
小麦粉を薄く焼いてひき肉と野菜の具を春巻きのように包み込んである。
皮が少々粉っぽいもののボリューミィ。
包んでからバーナーででも再度焼いたら絶品に変身するんでないべか。
あとひとつ練りからしか、トマトケチャップでもあればいうことなし。

松山城を見るにはその公園から坂道を登ることでもできる。
または、ケーブルカーかリフトの力を借りる。
歩きで登ろうかと暫し思案するも止めた。
自転車を繰ってさらに城下の向こうへ回り込む。
ケーブルカーに収まった。
その前にバックパックのお姉ちゃん。
和歌山の人だという。
このあと飛行機で帰路につく。
明日なら台風の影響を受けるところだったと胸をなでおろしていた。
同じチケットでリフトにも乗れる。
係に聞くと上りはケーブルカーで、下りをリフトと薦めてくれる。

そのケーブルカーに乗る。
埼玉からの夫婦が入ってきた。
相手の迷惑を顧みず、誰彼構わずに声をかけるGG。
俺よりも少し下の世代か。
自転車をカタログで楽しんでいる段階だという旦那。
カタログの時間はお終い、
ペダルを踏む時が来たと後押しをする。

さて、辛い。
シューズは自転車用で重い。

重いのは靴のせいだけではない。
歩く筋肉が削げている。
特に登りの筋肉が、ガタ減り。

エベレストの登頂か!
というほどに歩けない。
夕刊の配達で鍛えた脚力は、いとも簡単に落ち去っている。

真意はわからない。
プロの自転車乗りは
歩く、走るをするなと言われるらしい。
俺は職業自転車乗りの域に達しているようだ。

朝の9時を過ぎてから高知県に台風が上陸したと伝えられた。
と同時に松山は、雨と風が強まってきた。
お昼頃が四国のピークらしい。

せっかくの松山市で天気の回復待ち。
松山城が済んでいるなら次は、道後温泉。
JR松山駅から4Km先まで市電で25分。
乗る。






伊予電は、バスも市電も
オーレンジ








ウルトラマンのテーマ曲がリフレインし始めた。
帰ってきたぞ?
おかしいなぁ、初めて訪れた場所なのに。
何に反応したのだろう?
多分これから始まる何かに期待か。
歌の前奏の部分、それなのだろう。

3000年の歴史を刻んできた日本最古の温泉なそうな。
道後温泉本館がその拠点。















休憩個室付きで入館。
神・霊と称する計3室の浴室あり。
造りの違いだけで泉質は同じもの。
一応全部を体験してみた。
右の内転筋と左の膝上外部に重さがでてきた。
一番の疲れのある箇所なのだろう。
さて温泉の効能はあるや?

小説坊っちゃんを創作した夏目漱石の定宿は
この本館の最上、3階の一番奥にある。














これが夏目漱石の部屋。
今のここは見学部屋。
6畳間で角部屋。
ここのベランダから街を見下ろして
心を休めていたのだろうか。

本館を出ると雨は止んでいる。
ちょい強い風が残ってはいた。
この分だと明日は、間違いなく走りの日。

それにつけても俺らしくない時間を過ごさせてもらった。
帰りの市電でここのルートは環状ではないことを知る。
そして乗った電車の運転席から写真まで撮らせてもらう。
暇な時間を自転車乗り走り以外で堪能した。
松山で足止めを強く薦めてくれた河本さんに感謝。

そしてたった二晩を過ごした松山でエビスと看板を出す居酒屋で濃密な時間を過ごす。
それはエビスビールに凝縮されたホップの如きに旨さが秀でている。
さまざまな人生がそこにあった。
それをつまみに美味しいビールと山丹正宗純米が
松山の思い出を深いものにしてくれる。

昨日の夕方までにブログを書き上げて今日に備える。


このおやじ、アゴハリ一族。
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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