2017年4月18日火曜日

データを紐解く

シーズン幕開けの北海道コンサドーレ札幌は、非常に厳しいものだった。

第1節 仙台戦アウェイで84分先制されそのままゼロ負け。
第2節 横浜FMアウェイ 3-0やはり完封負け。
この二戦は、J1を意識し過ぎの負け。
肩に力が入りすぎて周りが見えていなかった。

第3節 C大阪 札幌ホーム戦 1-1でドロー。
 13分にセットプレイで先制される。
 が、札幌の猛攻に73分相手集中力が切れたところを
 内村のクロスを都倉がヘッドで同点。
 監督が交代して走るサッカーに変身したC大阪。
 まだそれが板についていなかった感あり。
 が、札幌ホームという状況もあり
 追加点の与えずC大阪を追い詰めた結果のドロー。



第4節 広島 札幌ホーム 2-1で先制~同点~突き放し勝ち
 ウタカ、寿人が抜けた穴は、大きい。
 勝ちを拾えない広島からとは言え前半早い時間に先制して
 同点にされるも 引き離す。
 後半は、得点を重ねることは、出来なかったが相手にも上げさせず。

第3節のC大阪辺りからJ1を意識した硬さが取れてきた。
それと共に視野が広くなってきたように見える。
どこを守ればいいのか。
どう奪うのか。
どこに攻撃の芽を摘むか作るか。
自分たちの強みは、何か。
が解りかけてきた。

第4節 甲府アウェイ 0-2に負け。
前節の広島戦を踏まえて甲府へは、積極的に出ていく。
が、5年目のJ1となる甲府は、強かに守って確実に試合を進める。

前のめりの意識を突かれて先制点を献上。
後半に巻き返しを狙うもあせり。
早々にCKから追加点を失う。
始めから守るサッカーに徹した甲府にクリーンシートを与えてしまう。

ここまでセットプレイからの失点が目立つ。

この試合で気が付いたのだと思う。
J1にいるチームは、強い。
コンサのセットプレイの穴も見えてきた。

コンサドーレには、一試合出来る選手に
強力な選手がいるわけではない。
が、レベル少し上の選手は、多数いる。

自分たちが出来る事は、何か?
キャンプで培ってきたことは何か?

それらは、J1の舞台で表現されているのか?

されている。
されている部分も多くある。

何か?データが物語っていた。

走行距離とスプリント回数を追ってみた。

第1節 仙台戦
チーム走行距離
札幌114.531KmVS仙台113.213Km
スプリント回数
札幌140回VS仙台154回

第2節 横浜FM戦
チーム走行距離
札幌115.453KmVS横浜111.82Km
スプリント回数
札幌184回VS横浜162回

第3節 C大阪戦
チーム走行距離
札幌116.717KmVSC大阪113.776Km
スプリント回数
札幌142回VSC大阪165回

第4節 広島戦
チーム走行距離
札幌117KmVs広島110.242Km
スプリント回数
札幌147回VS広島125回

第5節 甲府戦
チーム走行距離
札幌117.911KmVS甲府114.386Km
スプリント回数
札幌158回VS甲府151回

赤字は、負けている場合。

ほぼコンサが上回っていることが判る。
無論走っているから勝てるなどと言うつもりはない。
しかし相手より走れる。
と言う実績は、大きい。

走れるにプラス脳味噌も動かし
効率よく走ることが出来れば結果は自ずと現れる。


第6節 FC東京戦
チーム走行距離
札幌117.608KmVS東京113.852Km
スプリント回数
札幌139回VS148回

先制点を入れ気が緩んだ東京。
反対に東京の速さに慣れた札幌。
二つの要素は、逆転勝ちというコンサにとって
今季の勢いを付ける結果を読んだ。

第7節 川崎戦
チーム走行距離 
112.594KmVS105.228Km
スプリント回数
札幌167回VS川崎140回

この試合も先制される。
福森のPKファールは、判定に疑問アリ。
川崎のACL疲れも幸い。
伸二の投入で潮目が変わる。
追いつきドローで終えた。


札幌の選手の走りの特徴が全方位であること。
自軍での守りにも加わる回数が多い。
川崎戦の両チームのFWの行動範囲が示している。

都倉ヒートマップ 左自軍















大島ヒートマップ 右川崎エリア














更に川崎戦の数字を見る。
ボール支配率
札幌42%VS川崎58%
札幌は、守るところからゲームを組み立てている。
その中から相手の陣深くに攻め込む回数で川崎を上回っていた。
次のグラフがそれを示している。

上から下へ試合の経過
赤グラフ札幌
両サイドがゴール
お互いゴールラインを1回越えて1得点ずつ。





ゴールライン近くのプレイが多い札幌。
効率のいい攻めを示している。
画像J.LEAGE.JPより

このように完全にJ1仕様と変身したコンサドーレ札幌。
相手チームは、これから心してコンサとの試合に臨むことになる。
準備も万全で望んでくるだろう。

一番のマークは、都倉と兵藤。
今のコンサにこの二人の替えはない。
どちらも怪我に強い選手。

怪我に備えた体を作り上げてきた結果であろう。
が、ここへの負担を少しでも減らしたい。
周りの動きにさらに磨きをかける必要がある。

怪我の深手を追わせないことも大切になってくる。
しかし、選手層が薄くなっていることも確か。
7月までのあと2ケ月をどう切り抜けているかで今季の結果が見えてくるだろう。
その9試合で11~12の勝ち点を獲得できているか否か。

その間のホームは、3試合に減る。
アウェイで勝ち点をどれだけ上乗せできるかがカギになりそうだ。



このおやじ、アゴハリ一族。世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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