あまりにおいしそう。
女房は、桃好き。
梅が桃の仲間と知るや完熟梅を食べたいとせがむ。
俺は、漬ける前に一個だけ生梅を賞味している。
小ぶりの桃と言っていい。
確かにも同類の味がする。
ほんのりの酸っぱさ。
その中に甘味が宿り酸味との融合。
生梅のさわやかな香りが口中に広がる。
上手かった、と女房に告げていたが羨やむことしきり。
なり放題で持ち主無しの完熟梅を発見して持ち帰ってきた。
食べて興奮していた。
甘い、桃ほどではないが甘い!!
完熟した梅を
漬けて20日目。
発砲BOXを開けると香ることと言ったら。
嫌な奴の顔を見てしまった後にこの匂いさえ嗅げば
一気に爽やかを取り戻そうと言うくらいの宝香。
本来は、芳香をあえて宝に変えてみた。
これぁ、試しに一袋空けて天日干ししないばないないべか?
ついでに食べさせろのコールが止まない女房の口を塞がいばなんないべか。
開ける、食べてみる。
5%塩分は、とてもいい塩梅。
まったく塩辛いことがない。
果肉が熟れすぎの柿の実。
これは、美味い。
しかし、もう少し締まった果肉で食べたい。
匂いに誘われた虫を嫌い、
こんな形で干してみる。
プラスティック容器の底に小さな穴を多数空ける。
容器の下に水分を受け取るペーパーを敷く。
ステンレスのバットが陽を受け熱くなる。
プラ容器内も温度が上がり干せてゆく。
プラ容器の片方に水分を溜めようと考えバットを少し傾けておいた。
すると底に溜まるのではなく蓋の隙間に溜まる。
空けてそこを拭く。
1日目試食。
皮が少し柔らかくなった。
果肉が締まる。
だがまだ締まり不足。
これでは、
体重を絞り切れず不戦負けしそうなボクサーのよう。
味は、昨日と比べ円やかさ増加。
5%と少ない塩分が果肉に染み込み旨味甘味と馴染んで来ている。
蜂蜜を使った甘味は、どうも軟弱と言うか化粧されたというか
梅本来の甘味が消された感じがする。
これだと塩と梅だけで自然の熟成した滋味。
水平線が空と結すばれた場所で陽が沈みすべてが融合してゆく。
あの光景が蘇るかのような味。
今朝2日目試食。
昨日は、一日雨だったので干し速度は、遅い。
雨の空がうらめしや~。
梅干しは、三毒を消すという。
俺は、この香りだけで毒気が消えてゆく。
このおやじ、アゴハリ一族。世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター