2016年8月14日日曜日

思い立ったが屹立

昨日は金曜日であると勘違いしていた。

そうか土曜日となれば翌日今日は、日曜。
北海道コンサドーレ札幌のホーム戦となる。
13:30試合開始となるので走っている暇はない。

となれば今日のうちに走るか。
昨日の話。

天気は、いい。
とは言え夕刊がある、長いのはダメ。

そう、手稲山へ行こう。

思い立ったが吉日ではないか。

ということで今日のタイトルが思い浮かぶ。
品の悪いことだ。

そういう品の悪い俺は、自己記録を塗り替えた。
これが大幅な更新で本人は、至極満足している。




帰宅後の
手作りシソジュース










午前の8時にスタート
手稲山の入口まで16Kmを軽く流しながら行き着く。
軽く流しているはずなのにスピードが乗る。

乗るはずだ、4~5mの押し風。

到着間際を心拍数を上げた走りで準備する。

スタートラインで水分を充分に補給。
息を整え、ストップウォッチをゼロに戻す。

これからの実況は、仮想。
お盆高齢男子手稲山ヒルクライムの開始。

ゼッケンナンバーは、32だ。
水屋だった俺の大好きな数字。
これをもらって俺の予感は、最大となる。

どんな予感かって、
決まっているべ、自己タイム更新の予感。

一秒ごとにスタートまでの掲示が減る。
同時にラップを刻む電子音。
10秒毎にスタートしてゆく。
ゼッケン通りに並びスタートを待つ。
後、4人目で俺の順番。

その時、今日の作戦を全くしていなかったことに気が付く。
今日は、レースに参加するつもりが全くなかったのだ。

登るつもりでここに来た。
当日参加OKと幟が出ていた。
高齢者のためのヒルクライムとある。

スタート地点を聞くと俺の設定した場所。
これもなにかの縁えにし と思い参加となる。
こんにゃく突きで次々にスタートしてゆく。

ジャージのファスナーを半開する。 俺の番、ストップウォッチをオン。

咄嗟に最初は、フロントギア、インで入る。
軽めで入って最初の難関激坂をやり過ごそう。
ペダルが軽い。
しかしリアのギアは、エンドローまで使い切る。
しかもうまくギアを噛まない。
数回空回る。
一段上げて登る。
ワイヤーを若干調整。
その間に後ろからスターした選手:LGジャージにたちまち抜かれる。


フロントギアをインで登ると楽は出来ても記録がでない!!
高速インター入口を過ぎアウターに切り替え。

さっき抜いたLGジャージとの差は、開いていない。

サドル中央から少しだけ前に座る。
上半身は、下ハンドルグリップでできるだけフロントに傾ける。

おお、そう、これだけはこの日の作戦。
前傾走り。
体重を前に持ってゆくことでリア車輪への荷重が減る。
フロントへ重心を置くことで前進力が発生する。

リアギアは、最後を使い。
傾斜のゆるい箇所で1~2段上げる。

いい感じ。
呼吸気は、激しい。

腰を伸ばし出来るだけ重心を前に置く。
腰を伸ばす分背中が平ら。
胸が開き呼吸が楽にできる。

俺の渾身の走り。
呼気を長くしたいけれど余裕がない。

徐々に汗が滴り落ちてくる
気温は、25度C位。
無風、山の中に風が届かない。
ヘルメットの庇を伝い汗が雨垂れてゆく。

はぁ! あ~、はぁ! あ~はぁ! あ~。
大口を開け、気管を広げ酸素を送り込む。
口中が粘り付いてくる。

水を流し込む時間が惜しい。
粘った唾液を飲み込む。

3人に抜かれている。
しかし二人抜いている。
スタート間際に抜いたLGジャージは、いつの間にか目の前。
シッティングで確実なペダリングを続けている。 最初のスキーリフト場通過。
ストップウォッチは、21分を指している。
この辺だと6割方登っているはず。
もしかして俺の夢、35分台に届くかもしれない。

汗は、顔中に滝と化して流れる。
鼻の筋を通り鼻中へ集まる。
鼻汁が流れ落ちているかのよう。
鼻中から唇を伝い口角、そして顎から落ちてゆく。
さなが ら炎天下の痴ほう老人。

追い込み
坂が緩くなるところでスタンディングを始める。
LGジャージを抜く。
後一人先を行く黄色ジャージ選手が5m前の射程距離。
リアを3~4枚上げる。
3~4Km/hスピードが上がる。
キツくなったらリアを下げ余勢を活かしケイデンスを上げ距離を稼ぐ。

黄色ジャージの後ろに付く。

小さなトンネル

ここを過ぎるともう間近、最後の脚を使う。
時計は、31分台。
あと4分で登る。
いや、登りたい。
いやいや、登らせてください。
スタンディングでスピードアップ。

黄色ジャージもフィニッシュ体制。

正面に手稲山山頂が見えてくる。
直線ラストスパート。

ダッシュ!!

ダッシュ!!
ダッシュ!!
フルームとは、言わないけれど。
キンタナには、成れないけれど。
とにかくあらん限りを尽くす。
心拍数163

小さな小屋横看板がフィニッシュ。
関係者のまばらな拍手が頭の中で大渦で広がる。

タイム36分16秒1

くそ~、
17秒縮めていれば~!!

息が荒い、背中で肩で呼吸している。
ヘルメットを脱ぐ。

粘った痰を吐き出す。
水を流し込む。

汗がさらに吹きだす。
首に巻いた円筒バンダナで汗を拭う。
ジャージのファスナーは、全開。

手稲山の風が祝福のハグをしてくれる。

建物影でゴールした選手たちが涼んでいる。
ハイタッチでお互いの健闘を祝う。

レース風で書いては、見たがロンリー走行。

自己記録38分58秒3を大幅な更新。

夢の35分台ではなかったが、
スタート直後のギアのかみ合わせが不首尾だったことを
考慮すると夢は、現実味を帯びてくる。

下りは、スピードを押さえてウィニングランな気分。
登ってくるローディー達に お疲れさま~。

登りは、ロンリー。
下りは、20人くらい見送る。

5号線に戻る。
向かい風、ゆっくり帰ろう。

宮の沢白い恋人サッカー場を過ぎて若い衆が抜いてゆく。
おっ、速い。

信号待ちで後ろに付く。

若い衆も、来たなと感じている背中。

信号青でスタート。
猛然とスタート。
ついてゆく。

ありゃ~!!
追いていけてる。

4~5m向かい風で35Km/hのスピード。
信号赤。

速いねぇ。
そうですか。

学生?
フリーターです。
レースやってるの?
いえ、一人遊びです。
MTBやってます。

そうかい、速いわぁ。
見栄張ってます。
ありがとうございます。

円山の交差点手前でダッシュを数度繰り返す。
手を振りありがとうと分かれた。

今日は、俺の誕生日。
66歳。
人間とは、素晴らしい生き物。
この年で肉体的進化を味わうことが出来ている。

このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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