昨日の試合が終了。
急ぎ北海道新聞の販売所へ向かう。
羊ケ丘展望台への登りを一人で謡いながら。
♬ススキノへ行こう、ススキノへ行こう、
ススキノへ行こう、みんなで行こう。
逆転勝ちは、今季初。
そして連勝も初めて。
TVで見ていたという
販売所の所長が冒頭の言。
そう、コンサは、J1のチームになった。
いや、J1のチームでございと、胸を張れるレベルに到達した。
難しい夏を越して前節までに14位につけたコンサ。
あと10試合を残し自力なら最低4勝は、欲しいところ。
6位相手の、前節神戸に逆転勝ちした磐田に勝利した。
2点は、いずれも流れの中から。
得意のセットプレイではない。
実らなかったが
コンサの武器
再三のコーナーキック攻防
果敢。
そうこの言葉が一番似合う。
前節の仙台戦、そして今節の試合。
札幌は、去年の戦い方が出来てきた。
札幌が求めているサッカー。
積極的な守り。
高い位置からプレッシャーをかける。
そうすることでボールコースが狭まる。
ボールがこぼれてマイボールの確率が高い。
両サイドの深いところまでボールを
早く持ち込みどんどんクロスを入れ込む。
ダイレクトだけでなくアンダーも交えて。
コーナーキックが、札幌8-磐田1のデータがそれを物語る。
攻撃のリズムがいいと倶のセーブも冴えてくる。
圧巻は、前半20分過ぎ。
雪崩を打った攻撃が札幌ゴールを襲い掛かる。
中央から倶の右横へコントロールされたシュート。
倶は、真横に目いっぱい飛びながら手を伸ばす。
辛うじて指先でボールをはじく。
こぼれた球は、まだ磐田の元へ。
次に強いボールがDFの間を縫って飛んでくる。
此れにも反応する。
連れの友が、手を合わせている。
千手観音を見た、と拝んでいる。
昨日の一番のハイライトだろう。
その後悲劇が訪れる。
磐田アダイウトン、カウンターでエリアにドリブルイン。
冷静に審判すればダイブともとれる。
少なくてもPKはない。
相手FWの演技勝ち。
流石にPKは、入れられて先取点を奪われる。
試合前に俊輔は、先取点を上げてしまえばウチのもの。
というニュアンスのコメントをしている。
だが、リーグ戦開幕当初から1段も2段も攻撃力に
厚みと深みを付けた札幌を失望させる材料とはなり得なかった。
反対に、この1点が札幌に大きな歓喜の呼び水となる。
この日切れきれの動きを見せていた2戦先発の
右WB早坂、右のサイドラインを駆け上がる。
途中引っ掛けられるが宮澤にこぼれる。
そのまま駆け上がった早坂に宮澤がはたく。
早坂、相手DFの裏を取った形でフリーでアンダーのクロス。
ゴールと平行にボールは、コントロールされた。
キーパーが手を伸ばせない位置。
詰めていたのは、手前ヘイズとその向こうに1身後ろから都倉。
都倉のダッシュに相手マークは、付ききれない。
練習している形だろうな。
形が出来れば触るだけ。
ボールは、ゴール枠の中に流れ込む。
綺麗なカウンターが決まった瞬間だった。
札幌のクロスと言えばヘッド。
それだけの印象がある。
そこをアンダーで入れた。
ヘイズ、都倉二人のFWがピッチにいるから出来る。
連動できているから仕上がる。
先制されたあとの16分後の前半40分の事だった。
都倉は、9月9日自分の背番号に因縁の深いこの日。
そして初めても子を得たばかり。
試合前に自分の手で得点してゆりかごダンスをする、
と宣言していた。
こうなれば燃える。
ドームの中は磐田のPK悲劇を踏み台に真っ赤に燃え盛った。
磐田にこいつら強い、と植え付けた。
チャナが効いていた。
てっきりベンチスタートと思いきや。
四方監督は、そんなニュアンスのコメントを発してもいた。
やるねぇ。
チャナは終始好守で引っ掻きまわしていた。
二人三人と磐田の選手が引き付けられる。
札幌は、態勢を作る時間を得られる。
ボールウォッチャーならぬチャナウォッチ。
後半も札幌やや優位で進む。
えてしてこういう時は、前掛かりの穴を突かれてしまいがち。
が、札幌の集中は途切れない。
65分、都倉に替えてJAY投入。
此れにも少々の驚き。
都倉に故障の心配もあるのだろう。
が、控えにJAYがいれば休ませることが出来る。
ゴールの匂いが増してきた。
更に83分、宮澤に変えて伸二を舞台に上げた。
その1分後にゴールが生まれている。
偶然ではない。
ゴール前バイタルエリアでボールを受けた伸二がワンタッチで左の直樹にはたく。
この日は、直樹もいぶし銀の如きにいい働きをしている。
WB二人が、アシストしたことになる。
直樹は、深く走り込みながらこれもフリーでワンタッチのアンダークロス。
クロスを上げ易いボールを直樹に供給している。
伸二を天才と呼ぶ。
然程点を取るでなし。
フリーキックで魅せるでなし。
どこを評してそういうのだろう?
と以前は思っていた。
なるほどこれがそう言われる所以なのだ。
今度は、ヘイズがDFを振り切って右足で流し込むだけ。
ヘイズ3戦連続ゴール。
チーム史上初なのだという。
ここでJAYへの第2子のゆりかごダンスが興じられ。
渦、渦、渦。
あそこでもここでも。
サックスブルー以外が、歓喜の渦。
灼熱の喜びのうねり。
それは、黄金の河となりドームと言う名の巨大なルツボに注ぎ込んだ。
コンササポーターが過去の残留確率をはじき出している。
J1、25節で勝ち点25点以上の場合は、90%だそうな。
大きな1勝を手にした。
下位チームの足踏みを加えて札幌は、16位の降格圏内チームに
勝ち点6の差を付けた14位。
選手に気持ちの余裕が生まれる。
そして期待値が跳ね上がり大きな昂揚を生むことになる。
更に果敢に試合に臨めるというもの。
昨夜は、地上波で見直し。
今夜はDAZNで再々観戦しようかな。
ちなみに坩堝:るつぼ、とは溶かした金を流し入れる壺を指すそうな。
昨日の2点ともまさに流し込む。
チーム全体の勢いで流し込んで上げたゴール。
このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター