2016年1月19日火曜日

奇妙奇天烈・天才と気違い一重の紙の差

先日ラジオで
シュヴァルの理想宮 なる建築物を知る。

これが凄い。

なにが凄いか。

郵便配達人が一人で造ったもの、
作製に33年かかっている。













wikipediaより


場所は、南フランスの
ドローム県オートリーブという町




物語

俺の名は、
フェルディナン・シュヴァルJoseph Ferdinand Cheval っていう。

生まれは、1836年 今年と同じ申サル年生まれよ。
干支のせいか落ち着きない子でなぁ。
なんにでも首突っ込んでキァッキャッ騒ぎ立てている子供だったな。
そのくせぼぉーっと空想をしている子でもあった。

13歳で、パン屋に奉公に出た。
そのままパン職人で渡り歩いていたさ。
でもなぁ、どうも落ち着かなくて。
ひとつ所でコツコツやってるのは性に合わないんだなぁ。

そんな時、
郵便配達が一人欠員になってるけどどうだって幼馴染みに誘われてよぅ。
42歳のときにな。

これを幸い郵便局に面接行ったさ。
友達の後ろ盾もあって採用されたんだ。

それからは、30kmを歩きで配達して回る毎日が始まって。
120年以上も前の話で
たくさんの郵便物を運ぶ訳じぁないんだよ。
次の配達までに距離が離れていたりするからその間空想するんだな。
お伽の国を妄想しながら歩いてていたんだ。

郵便配達初めて1年くらいの時に出会ってしまった。
奇妙な石だったんだ。
もちろん持って帰った。
次の日もまた出会って又、持って帰って。

奇妙な石を拾い集めるのがおれの毎日の楽しみになって、
集まってくる石で空想のおれの城をつくってみるべぇ。
で始めた。












wikipediaより


毎日楽しくって気がついたら33年続けていた。
完成したのが俺が75歳の時だった。

この地下に家族とともに埋葬して欲しかったんだけど
教会は、駄目だっていうべし村の長も反対するべし。
仕様がないから墓地にこの宮殿の小型版こしらえて、
そこに88歳をもって眠っている。

今では、公式にフランスの文化財に指定されている。
世界から俺の理想宮殿を見に来てくれるけど。
クリスマスと元日以外は、一般公開。

地元では、気違い扱いされた。
フランス中に新聞で紹介されてから見物客が訪れるようになって。
まぁ、生きてるうちに俺の作品を評価してもらえて嬉しかった。


このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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