2016年1月2日土曜日

辞めたの

3日前母に相談をした。
夫と諍いさか いが絶えないの、
別れたほうがいいのだろうか?って。

母に言われました。

寂しいのよ。

えっ!えっ?

思ってもみなかった応えに頭を殴られたような衝撃だった。





いつものコース
スタート&ゴール地点





4歳の息子を保育園に迎えて一緒に家に帰る。
休みの日に作りおいた料理で夕飯を済ませて、
子供をお風呂に入れて8時に寝かせる。
朝は、6時に起こすから9時間睡眠。
このくらいの時期は、10時間以上の睡眠が必要らしいけど
我う家の生活サイクルでは、これ以上無理。
保育園で昼寝の時間があるのでよしとしている。

夫の帰宅は、大体10時で少し遅いと11時。
それまでは、時間があれば自分の勉強にあてたりして過ごしす。

今までは、夫が帰って来たらお疲れ様でした、
と労って私は、寝てしまう。

朝は、5時に起きて6時30分には出かけなければ
都心の会社に間に合わないの。
夜11時に寝ても6時間しか睡眠時間を取れない。
寝不足で肌荒れは、絶対駄目でしょ?

あのね今日ね、とか
夫の晩酌の付き合いをしながら、だら~とした時間を持ててなかったんです。
以前は、体の疲れと頭の疲れで余裕がなかったんです。

二人とも土日が休みなのは救いで、週末は息子と夫婦3人で
濃い時間を過ごすことはできるけど。

とはいえ、私は、1週間分の掃除、洗濯をして、
1週間分のおかずを作り置きして。
自分の勉強もして。
そうすると夫のことが隅に追いやられて。
これじぁ、自分がイライラして、夫もイライラして
何でもないことでケンカが始まって。
私だって忙しいんだから、わかってるじゃない。



息子が生まれて半年だけは、休職した妻。
そのあとは、託児所に預けて職場に復帰した妻。
1年間は、育児休暇を取れたんだけど仕事に遅れたくないと言ってね。

朝は、僕のほうが遅く出かけるから
息子を保育園に連れて行くのは僕の役目です。

妻を送り出してから息子と僕の朝食の食器を洗って、
二人の身支度をして出かけて。
最寄りの駅のそばに保育園があって
今はそこまでは、息子と20分かけて歩きます。
それまでは、ベビーカーに載せて通っていました。
生後6ケ月で預けられましたからむずかることはありません。
バイバ~イと手を振って送ってくれますが、こちらが申し訳ないな~と思うんです。
そんな顔は、見せずに笑顔で保育園を後にします。

僕の仕事は、電気会社でお客様宅のメンテナンスを主にやっています。
夜の作業も多くて車両も戻さなければいけないですし、
一度必ず帰社します。
なので遅いと11時帰宅などということもあったりするんです。
土日は休みですが、月に1~2度は休日出勤がしなければいけません。

以前の妻は、残業がないと7時に息子を迎えに行けるのですが
残業が入ると8時、9時なんてこともあったりして。
迎えにゆく時間が遅い時は、保育園で食事をさせてくれるので助かります。
でも、妻の体も心配だから早く寝ていいよ、とは言ってたんです。

普段の日に妻だけでも息子との時間もあればいいんだけど
と思っていました。
土曜、日曜の二人揃って休みの日は、
妻が家事をしているの間に僕が息子の面倒を見て、
買い出しにスーパーへ行ったり。
妻が勉強する時間が必要だったりでやっぱり二人と
そして三人とでゆっくりできる時間てなかったんです。

少しでいいから二人の時間も欲しかったんです。

僕だって妻が、社会で輝いていて欲しいと願っています。
昇進するかもしれないと聞いて頑張ってるなぁ、
と思っていたんだけど。

僕のわがままもあるし、息子にももっと接していて欲しいし。
そんなことが積もって妻に暖かい言葉をかけてあげられなくて。
気がついたらいつも口論している二人がいて。

どうしてそんなに冷たいの?
って言われたとき、はっとしました。
あんなに好きな妻に優しくしてあげられない僕は、
どうしてしまったんだろう?

以前のように優しい言葉をかけられない自分。
素直な自分に戻れなくて。
反対に「うるさいなあ!」と大声を上げていました。

それっきり、僕も妻も口をきかずにいたんです。



それから数日後に妻がいきなり僕に問いかけました。

寂しかった?

妻の真剣な顔。
険のない顔。
いたわるような眼差し。

僕は、
ああ、寂しかった。



私は、この人と苦楽を共にして一生暮らしてゆきたいと願ったはずなのに
この人のことを省かえり みていなかった。

謝ったの、
ごめんなさい。
寂しい思いをさせて本当にごめんなさい、って。

僕は、格好悪いけど鼻汁と涙と嗚咽とで
うんうん としか言えなくて。

妻は、今日は何の日か覚えている?って聞いてくる。
あっ、二人の出逢った日。
幼馴染みだったけど偶然再会した日。

二人とも、子供のころ好意を寄せていた。
小5の時、僕の父の転勤で引越しをしてそのままだった。
再開したときすぐにお互いがわかった二人。

あの日だね、
あぁ、あの日だね。
三人で仲良く暮らそうね、
あぁ、仲良く暮らそうね。


会社の上司に宣言したわ。
家庭を守りたいから、残業は、しません。
少し驚いた様子で
考え直すことは、できないのか って聞かれた。
はい、と答えたわ。

次の人事で昇進を内示されていたの。
だから残業拒否は、昇進断念とイコールだったんです。

それから1年近く定時退社を続けたんです。
でも、銀行内の目標を失って自分自身も居場所がなくなったような気がして。

私は、銀行を辞めました。
ずっと勉強をしていたコーチングの仕事で独立したいと思っています。
お局様になって、若い娘や上司に迷惑な顔をされるの嫌ですから。
家族もそして仕事でも輝いていたいですから。

以上 フィクション


このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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