踏み締める
キュッ、キュッ、キュッ・・・・
一足毎に
キュッ、キュッ、キュッ・・・・
スキーを肩に担ぎ
ポールを片手に持ち
キュッ、キュッ、キュッ・・・・
いつものコースまで歩む
シャ~ッ、シャ~ッ、シャ~ッ・・・・
ポールが雪を捉える
ギュッ、ギュッ、ギュッ・・・・
滑る雪の上
ツゥ~、ツゥ~、ツゥ~
シャ~ッ、シャ~ッ、ギュッ、ギュッ・・・・
小さな坂を登り切る
フゥッ、フゥッ、フゥッ、フゥツ、ハァ~ッ・・・・
吐く息が後ろに残る。
フゥッ、フゥッ、フゥッ、フゥッ、ハァ~ッ・・・・
斜め右、2時30分の方角から陽が射している。
薄く降り重なった雪が、光る。
綺羅、キラッ、綺羅、キラッ・・・・
無数の宝石が敷き詰められている。
樹木の影は、規則性のない窓枠。
窓を通して陽が伸びる。
広がった陽の先に宝石が綺羅輝く。
シャ~ッ、シャ~ッ、ギュッ、ギュッ・・・・
フゥッ、フゥッ、フゥッ、フゥツ、ハァ~ッ・・・・
昨日踏みしめたスキーの跡を今日もなぞる。
シャ~ッ、シャ~ッ、ギュッ、ギュッ・・・・
フゥッ、フゥッ、フゥッ、フゥッ、ハァ~ッ・・・・
しあわせだ。
暖冬だとは言ってもそこはやはり北海道なのだ。
札幌でマイナス10度近い気温の寒中の15日。
去年やってしまった右手中指の凍傷が
軽くぶり返しているのでなるべく午後からccスキーに行っていたのだが
朝から晴れ渡った空と薄く積もった軽雪に誘われて
いつものコースへ春いていた。
走りながらあまりに美しさに浮かんだポエムを
そのまま書き写す。
このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター