2017年12月10日日曜日

燃える太もも

冷気を吸う。
鼻腔が痛む。
寒いから雪があるから出来ることがある。

自宅から徒歩10分。
俺の走るスキーコースがある。
歩くスキーだとのんびりすぎる。
速歩もしくは、遅走程度の足の運び。
言うほどには走れてはいないのだけれど。

初日の一昨日は、すでに轍わだちが出来ていたところに10cmの積雪の上。
シーズンを待ちわびていた先客がいたことになる。
俺は、クラシカル走法。
スキーを前に滑らせる。
蹴って腕で突いて推進させる。

コースが整備された場所ではないのでクラシカル。

1日目は、軽く上がろうと考えていた。
肩慣らしだな。
ところが、なのだ。




シーズン最初の日の
新雪が風に舞い
陽光に映し出される。
女房が大きくすると
綺麗に見える、
と言ってくれたので今一度貼る。



えっ?
何がって?

ええと道具の話。
俺が持っていたのは今は亡き芳賀スキー製のツーリング用。
俺の背丈より20cm程長い。
幅も広いし材質も重い。

更に鱗が付いていない。
カントリースキーを知らない人のために。

昔々の話
北欧など冬場の狩りにスキーを利用した。
坂を上るためにアザラシの毛皮を滑走面に貼った
今もこのスキーは、使用されているらしい。

速く走りたという需要が出てきて。
軽くて走りやすい、滑りやすいスキーの登場と言うことになる。
それがウロコと呼ぶグリップの発明。

俺の以前のスキーには、それがない。
で登るためにグリップワックスを塗布しなければならない。

素人でしかも3種類しか持っていないワックスでは、塗らないよりましか
程度のグリップしか得られない。

下肢より上体に負荷が多い。
夏場の自転車で出来た脚を落とさないように
程度のトレーニングにしかならない。

それがあなた、
腕の力に頼らなくてもトントンと登れてしまう。

肩慣らしどころか100分ほど楽しませてもらう。

そして昨日二日目

1日目に憧れのスキーエンドを跳ね上げられることも確認できた。
が、古傷が痛む。
大きく蹴ると右の膝棚が痛み出す。
2日目は手作りのサポートベルトを捲いて出かけた。

まだ誰も歩いていないコースに轍作り。
まずはスキーの身体作りをしないば。
短くてアップダウンが少ないコースを作り周回する。
1本目は、スキーなしだと膝まで埋まりそうな新雪を
ラッセルで踏みつけてゆく。
大体1.5km位の距離。
汗が滲んでくる。
ラッセルが一番体力がいる。

なかくらいで胸のファスナーを開けて風を入れる。

ふくらはぎが軋む。
当たり前に気が付く。
立つ角度で筋肉の負荷が違ってくる。
自転車と同じ。
前傾を深くするほどハムストリング他下肢の後ろに負荷がかかる。

1周目の終わりに掛かると額から一筋、そしてまた一筋、汗が伝い落ちてきた。
眼深に被った薄手のニットキャップを折り上げる。
耳と襟首を外気にさらす。

2週目は、倍速。
あっという間の1周が過ぎる。
ハムに効いている。
臀部に効いている。

これは落とさないようになどと、後ろ向きなもんではない。
充分に過ぎる冬のトレーニングとなる。

3週目、更に2本の轍が確実な土台を作り走りいい。
平坦を長いストロークで滑らせる。
大した上がってはいない。
が、確かにスキーのエンドが跳ね上がっている。

脚裏の筋肉たちは総動員される。
正直きつい。
ある程度の距離をこのフォームで走れるようになれたら
相当の筋肉が付くことになりそう。

久しぶりに今朝になっても太ももが燃えていた。



このおやじ、アゴハリ一族
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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