2015年10月25日日曜日

欲求を充足

短編続きVol.8

都麻は、帰りの列車の中で帰郷した町のことを思い浮かべる。
降りてすぐ左にあった食堂は、昔そのままにそこにあったけれど
暖簾が下がっていなかったことに気が付く。

そういえば電気屋も,酒屋もガラス戸の中から
薄灰色に染まった白いカーテンがかけられていた。
歯科医、内科は、土曜で休みだったとしても
昼間の時間に営業していないことが不審に思える。

そして弓以外に出会った人が一人もいない。
母が急死したと知らせた時の恐怖を含んだ弓の表情。
さらに、次の土曜日の約束を唐突にさせられた。

疑念が膨む。
都麻の胸の鼓動が高鳴る。

膨らんだ疑念は、
20年前なんの予兆もなく突然死した父のことが
心の奥底から這い上がってきた。

母に一度聞いた
お父さんは、どうして急に死んでしまったんだろう。

母は、
神様にしかわからないことね。

その話は、それ以上には進まなかった。

あと少しだけ 続く


突然問題

〇の中に入る漢字は?

日本大百科全書の説明から
人間の欲望を充足させるものを一括して 〇 という。

〇は大きく自由〇と経済〇とに分けられる。

その〇をいれた〇布、革を 〇布と呼ぶのだが
俺は、65年の人生で初めて紛失した。
まあ、小さい方の〇布なので被害は極小。
で今度も女房の使い古したバックの革を利用して作成した。


答え
言うまでもなく 財






このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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