2015年10月18日日曜日

ギンドロ

あの日も裏白の木の葉が陽光を反射して舞っていた。

中学2年生の時、父が突然の死に見舞われる。
その涙が乾ききらない秋に母の実家へ引っ越すことになった。
母、妹そして僕。

駅のプラットホームには、親しくしていた近所の方や
妹の同級生、そして僕の同級生が少数静かに見送ってくれた。

その後ろに佇んでいた銀泥、別名葉白箱柳の葉が
別れの場面に似つかわしくない爽やかな風に舞い、
キラキラと輝いていたことを忘れたことは、
ない。


そして今、母の遺灰を懐に
その時の駅に降り立った。

祖母ひとりで暮らしていた実家へ移り住み、
僕たちを育て上げ。
祖母を看取りりやっと楽ができるかしら?

画像は、ドウタンツツジ。



落ち着いたらあそこへ戻ってみたいわ。
と僕たちに話をしていた矢先の出来事だった。
赤信号の横断歩道を歩き出した老人を助けようとして
自分が犠牲になってしまった。


銀泥の木画像
葉の裏画像

すいません、全くの作り話です。
これから冬季にスキーで通う森林総合研究所札幌支所内のこの木が
文字通り気になっておリまして、やっと名前が判ったもんですから。
そして、こんな短編を作りたくなるような爽やかな秋晴れだったもんで。

ところでその遺灰を元にダイヤモンドを造るサ-ビスがあるんだと。
スイスのアルゴザンダ社の動画

死んでしまったら散骨してほしいと思う俺。
ダイヤモンドなら変身してもいいべか。
でも、遺族が途絶えた時は、どうなるんだべ?
二束三文だったとしても他人が欲しいと思うんだべか?



このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

広告