2015年10月19日月曜日

冬季鬱

昨日の短編続き

とおま君
都麻君よね、
ねぇ、都麻君でしょう?

駅を出て辺を見渡していた。
20年の時がどう景色を変えたんだろう。

左に食堂があって、

ああ、まだあった。
ここでたまに一家で食事をした。
僕は、ナルトとノリとほうれん草の醤油ラーメンを決まって食べた。
父は、チャーハンを注文する事が多く。
母は、オムライス。
妹みきは、それらをすこしずつ分けてもらう。

「みきが一番豪華なセットだね。」
父にそう言われ得意そうな顔を皆に向ける。
家族で外食したときの小さい頃からの妹の習わしだった。
少し羨ましかったっけ。


そして、父は、僕の顔を覗き込んで
「とお、美味いか?」と必ず聞いてきた。
「うん」
そんなことを思い出していた時だったので
空耳かと思ったが、
確かに僕を呼ぶ声が聞こえた。

声の方へ顔を向ける。
ショートヘアでジャージの上下を来た女性が
ママチャリに乗って近づいてくる。

やっぱり都麻君だぁ。
どうしてこんなところにいるの?

女性は、弓ちゃんとすぐに分かった。

続く、  かも


冬季鬱
アメリカの精神科医のノーマン・E・ローゼンタールが、
1982年季節性感情障害を唱えた。

季節によって感情や行動はゆれ動く。
人間の“季節感”を精神医学の視点から解明し、
抑うつ症状の臨床例から光治療の有効性を説いた。

朝日を浴びることが生活のリズムを生みやる気を起こさせる。
日照時間が少なくなる冬にこの障害は、起きやすい。

俺は、完全に冬季鬱の気あり。
お天道様が、雲隠ればかりしているとやる気が出てこない。
反対にお天道様がにっこり笑って顔を出すと途端にヨッシャ~。

ん?
んん?

ただの単純馬鹿?


このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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