2015年5月8日金曜日

ちょうかん ちゅうけん

今朝の札幌市:曇・微風 予想最低気6℃・最高気18


鳥瞰的ちょうかんてき・虫験的ちゅうけんてきという言葉を識る。

鳥瞰的
鳥のように全体を俯瞰ふかんして見ること。
全体は、見渡せるが小さいところを見るためには道具が必要

虫験的
虫の目は小さく局所しか見えない。
視野は、狭いが小さな情報をつなぎ合わせると全体が見えてくる。



2015年5月6日
北海道新聞朝刊





上部タイトル黒横帯白抜き文字
美味しんぼ「鼻血騒動」に反論する 雁屋 哲さん の記事


右側縦文字サブタイトル
解明されていない事象を風評として片付けず、議論しよう。

左側縦文字サブタイトル
表現の自由 日本人全体が萎縮しているように感じる。

この三つのタイトルでほぼ内容は、把握できる。
これが鳥瞰的見方になる。

ところが、
美味しんぼで描かれた士郎の鼻血は、
原作者雁屋 哲が2013年5月、福島に取材旅行の折、
同行したカメラマンや案内役の複数人に
実際起きたという、内容が書かれていた。

タイトルだけで読み飛ばしていた。
次の日他の記事を探しているうち気になり詳細を読む。

俯瞰ふかんしただけでは、内容を把握できていないことに
虫験的読み方も必要なことに改めて気付いた。

自分も福島に風評被害が及ぶことだけを懸念していた。

この鼻血は、放射性物質が微量であっても鼻粘膜の毛細血管を傷つける
可能性があることを指摘し議論を高め、検証のきっかけを望んだことという。

この指摘が検証され危険区域で生活させていたとしたらどうなる?

過日読み終えた
佐野眞一著 孫正義伝 あんぽん にもこんな記述がある。

第5章 「脱原発」のルーツを追って
見えすぎる恐怖と見えない恐怖
「僕は、今常時ガイガーカウンターを持っています。
福島に行ったときも、これを持ち、防護服を着て、マスクをつけて向かいました。
当日も、ここを出発したときは0.12マイクロシーベルトでした。
それが高速に乗って三十分くらいすると0.3マイクロシーベルトになって、
アラームがピーピー鳴る。
アラームの設定地値を1マイクロシーベルトに上げましたけど
三十分もするとまたも鳴った。
今度は、3マイクロシーベルトに上げたの。
それでまたピーピー・・・・。
本当に心臓パクパクですよ。
ところが、避難所に行くと炊き出しをしていて、誰一人マスクもせず子どもたちは
外を走り回っていました。
僕も自分だけがマスクをしていることが申し訳ない気がして。
マスクを外し、アラームを止めましたよ」

3・11から10日後の話。

そして、 続く
「匂いもしない、色がない、痛みがない。これが一番の恐怖じぁないか、と」

昨日の 誰のために にも書いたように
政府や、東電は、このことに限らず臭いものに蓋、
不都合な真実は、知らせないを通している。


惰性で生きていては、いけない。
常に意識を鳥瞰的、虫験的に持っていたいという思う。


このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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