山についたとき雨粒が落ちてきた。
本降りには、ならないだろうと思う間もなく
爺さんの予想は、脆くも簡単に外れる。
ここで帰り路を辿ったとしても濡れるだけ、
と思い爺さんは、わらびを採り始めた。
そのうち止むだろうと高を括っていた。
この予想も見事はずれ。
ズブズブの濡れ鼠が一匹出来上がっていた。
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とはいうものの蕨は、充分に採れた。
爺さんは、満足で山から戻ってきた。
これほどの濡れようは、去年の北海道一周以来。
下り坂、ペダルを回さずにいると綿のツナギが固まってしまう。
再び回し始めると足にまとわり気持ちが悪い。
濡れ鼠がなぜネズミでなければいけないのか?
濡れそぼった姿は、どんな動物でも情けない。
似合いは、せいぜいミュージカル 雨に歌えば のジーン・ケリーくらいか。
こんな時は、みじめったらしい気分は雨粒と一緒に洗い流す。
濡れ鼠を楽しむのが心の薬。
シューズの中まで
♪ ピッチ、ピッチ、チャップ、チャップ、ランランラン
てなもんさ。
なぜネズミなのかを探してみるが判らない。
別件に出会う。
弟・妹に共通する発音は?
そう、・う・と。
他に うと のつく言葉は?
人の付く言葉。
狩人
素人
仲人 などなど。
うと は、ひとの変化音。
となると弟・妹は、もともと人が付いた漢字?
語源由来辞典にあった。
弟人:おとひとから おとうと に変化。
弟は、年下の者:劣る が語源ではないかと書かれていた。
ちなみに、
男・乙女のおは、若いを意味するそうだ。
では、妹は?
これも
妹人:いもひと・いもとが語源
妹:いもは、男からみて同腹の女性達に対して親しみをこめた呼び方。
今日の蕨は、自家用。
蕨の醤油漬けを見つけた。
これをしてみよう。
でも、どこから人と言う字がなくなったのだろう?
このおやじ、アゴハリ一族。
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター