通常は、調子にのって行き過ぎてしまうことを叱る言葉だが。
北海道では、調子こいてるぞ。
と若い者に言うときは、多分に褒めのニュアンスが混じる。
まず、進藤がやりたい放題暴れている。
走る、カットする、駆け上がる、視野の広いパスを送る。
ここに刺激された他の若手にも火が着いた。
去年までの1年~4年間J2リーグ、J3そして、アジアで揉まれた。
体力と精神力がピッチの躍動に繋がっている。
バルバリッチのお蔭もここにある。
去年積極的に使った成果でもある。
昨日の北海道コンサドーレ札幌VS京都サンガFCの試合は、
とにかく楽しい。
2011年組
櫛引一紀 DF 室蘭大谷高校
2013年組
深井一希 MF U-18
堀米悠斗 MF U-18
阿波加俊太 GK U-18~
2014年組
前寛之 MF U-18
2015年組
進藤亮祐 DF U-18
この6人がスタメンでピッチに立っている。
無論全員道産子。
試合を振り返る。
初出場GK阿波加に固さはないだろうか?
円陣が解けてゴールへ戻る。
サポーターから阿波加へのコール。
両手を上げて軽くお辞儀する。
背中が大きく見える。
最初のゴールキック、
センターラインを超え都倉に正確にコントロールされた。
無用の心配だった。
U日本代表で海外の試合も経験している。
後は、ドームの大ボリームで声の連携が難しい。
両チームとも高いラインでコンパクトな陣形。
当然局面の衝突は激しい。
コンサのほうが若干勝って見える。
1分過ぎ相手方左センターライン近くから堀米の短い縦パス。
前が受けてとみせて斜め後ろの都倉にスルー。
都倉右足でコントロールして
そのまま斜めにボールを送りゴールエリア近くへ運ぶ。
二人いたDFは、都倉の左斜めに置き去り。
少し離れてGKと一対一。
都倉効き足反対の右でシュート。
反応の速さが売りのGK菅野も
肩の斜め上に強くコントロールされたボールは、
流石になぜる程度しか触れられない。
ゴール左上に突き刺さる。
ドーム会場の大型ビジョンの時計は、2分40秒。
このときゴールエリアには、前と都倉。
相手DF2名&GK
完全に崩したゴール。
前は、パスをスルーしたあと
都倉のシュートこぼれを狙って詰めていたことも見逃せない。
4分56秒バイタルからのシュートを
阿波加正面で確実にキャッチしている。
京都は、ゴールエリア内までボールを入れてもコンサディフェンスを崩せない。
勢いバイタルからのシュートを多用。
あの1点は、コンサにとって世界一高級な潤滑油となった。
どの選手も滑らかに無駄なくプレイしている。
13分に大きな山場がきた。
京都のFK。
バイタルエリアゴール正面やや右20mと少しくらいの距離。
キッカーは、石櫃。
壁の右を巻いてゴールに吸い込まれたように見えた。
ポールをかすめサイドネットを触って後方へ流れた。
この試合のヒヤリは、これともう一本。
32分バイタル20mほどのロングシュート。
阿波加の左手一本のクリアのみ。
試合は、コンサ5.5分。
京都4.5分で進んでゆく。
なんとも頼もしいイレブンではないか。
阿波加の出来が良いことは無論だが、京都に崩されないDFということ。
そして、この試合を決定付ける一点が、福森のFK.
バイタルエリア正面やや右の位置。
時間は、45分を過ぎ1分のアディショナルタイム中。
ジュリーニョと福森が立つ。
位置から右キックが予想される。
ジューリーも盛んにその気を放つ。
壁も落ち着きいざキックの時一瞬の間を抜き一歩の助走だけで
福森左足つま先内側で振り抜く。
GKは、ジュリーを予測していたか僅かに右に体重が乗る。
左に反応しようとするが、動けない。
ボールは、ゴール右端上に緩い弧を描いて吸い込まれる。
力を抜いたコースを丁寧になぞるシュート。
前節バーに当てていることを受けて軌道修正したと語っている。
さて、後半は、入り方に気を付けよう。
と送り出されたイレブン、前半同様動けているし集中もしている。
早々の駄目押しの一点は、後半開始直後PK。
キッカーは、都倉。
誰も俺に蹴らせろとは言わない。
ゴール裏で給水して気持ちを整えて挑む。
PKは、CKから2度3度と京都を襲うが跳ね返された。
反対にカウンターを食らう。
櫛引と深井がフォローしてインターセプト。
深井から渡ったボールを進藤が右サイドから長いセンタークロス。
ゴールエリアに入り込んだのは、福森。
DFに倒されPKをもらった。
この日のコンサは、全員が長い距離を上がる、下がる。
2列目3列目がエリアに迫ってくる。
果ては、増川と櫛引二人がゴールしようかというシーンも見せた。
これで負けるはずはない。
一点を献上したがベンチワークは、落ち着いていた。
終わらせるために前目の選手を入れ替え高い位置でプレッシャーをかけ続けた。
4勝17敗5引き分けと分の悪い対戦成績を一つ返したことになる。
今年の第一節が、情けない試合だっただけに大きな不安を持たせたが
前節の清水戦にしてもおまけの勝ちではない。
後は、故障選手の深手を減らしヘイズの仕上がり待ち。
楽しみは、大いに膨らむ。
TVもいいがライブは、俯瞰して見られる。
昨日のように溌剌としたプレイは、局面だけでなく全体を見るとさらに心が躍る。
どこまで調子こける?
北海道コンドーレ札幌!!
このおやじ、アゴハリ一族。
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター
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