目当てのものはなくそのままエルフィンロードを流す。
若い衆がスタンディングで抜いていった。
どのくらいの脚を持っているのかついてみた。
後ろについて余裕の走りができるので俺程度だ。
少し嫌がっている様子なので北広島間近でUターン。
すぐに 少し登りを立派な脹脛ふくらはぎのおねぇちやんがゆ~っくり走っている。
スイ~と抜く、早っと 聞こえた。
次は、おねぇちゃんが俺を追いかけてくる。
彼女の脚を試してみる。
背中を丸め、頭を下げ重いギアで一杯、一杯の走り。
付いていない様子なのでゆるりに戻す。
JR高架を過ぎ下りを降りて追いついた様子。
右から俺の顔を覗く。
おんや、我が家の血筋では、ないかしらん と思えるほど
妹の若いころそっくりの娘。
追つ いてきたのかい?
うなずく
偉い、偉い となぜか褒めている俺。
いままで女性が追いかけてきたためしがなかったのでつい褒めていた。
くどう ひとみちゃんと名乗った。
10年ほど乗っていた自転車にしばらくぶりで再び乗り出したという。
メンテナンスが必要とのこと サイクルプラザ北野師匠を訪ねるといいよ、とアドバイスしておいた。
あの娘は、スケートかクロスカントリースキーか冬のスポーツで打ち込んでやってきたのかもしれない。
さっぱりした話しぶり、聞き上手話上手。
もみじ台付近まで話をしながら流す。
楽しかった。
今回走った国道で
数か所見かけた車のシェルター。
吹雪をやり過ごすために
設置されている。
さて、自転車北海道一周で4日目に泊まろうとした
枝幸町はまなす交流広場キャンプ場の話。
雨の中、たどり着いた枝幸の道の駅裏にあるキャンプ場。
道の駅の娘こに聞くとオートキャンプ用のコンセントが使えるという。
そのキャンプ場を確認してみる。
雨中の芝生にテントを張りたくない。
大きめの屋根のついた流し場あり。
先客は他にキャンピングカー3台のみ。
これならここにテントを張っても邪魔にはならないだろう。
荷物を解き荷造りを解いたゴムロープを小屋の隅に張り濡れた衣服を干す。
PCを取り出し下書きを始めた。
先客が、訪問してきた。
初夏に京都から北海道にきて道内を走り、
祭り見物をしたりパークゴルフに興じたりしているのだという。
数年前ここは、キャンピングカーが50台くらい集まって盛況であったという。
以下は、彼の話だけ。
真実か否かは裏取りしていない。
間違いであったも、悪しからず。
宗谷・網走の海岸でとれる真昆布を利尻昆布と呼び高値で取引される。
その利尻コンブがこのキャンプ場の海岸に流れ着く。
キャンパーがこれを干して最初は自家用にしていた。
口コミでこの話が広がり多数の車が集まり盛況した。
浜に流れてきたとはいえこの行為は、密漁にあたる。
が、自家用なら と最初は見逃していた地元。
キャンピング用の電源コンセントは8ケ所ほど。
そこに50台の車となればたこ足接続になってしまう。
そして、ブレーカーが落ちる。
キャンパーが勝手に配電盤を復旧させる。
コンブ採りは、商売になっていった。
キャンプ場は、無料なので電気量も徴収できない。
配電盤は、容量を上げ施錠をしたが
やはり頻繁にパンクし今度は係員が呼び出される。
隣接する海水浴場用の温水シャワー設備も使われ放題。
こうなると地元は、
見過ごせない、キャンパーの目的が密漁で長期滞在。
お達しを出しコンブ採りは、しないように呼びかける。
止まない、
ええいっ、電気を止めてしまえ。
それでも止めない密漁者の逮捕騒ぎもあったという。
こうしてここにキャンピングカーは、入いれなくなったというのだ。
コンセントを確認すると言う通り通電していない。
PCの充電ができない。
俺は、荷造りをし直し次の雄武道の駅を目指すこととなる。
このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター