清しい朝。
こののGGは、一皮むけた。
そう革被宝慶君からの脱皮。
ではない。
あ〜あ、のっけからいかれポンチ言ってるぞ。
東京からのカップルのカッコイイ!!
でドーパミンが異常に噴出しはじめた。
俺のようないかれは、このホルモンがあって初めて生き生きと行動できる。
また、思考も冴えてくる。
過去3日間の失敗の数々は、これから迎える120日のほんの序章。
手始め。
試用期間。
聞いてみたこととリアルの現実とは違う。
思考だけで物事の真理は理解できない。
現場を知らず語るが愚。
現場が失敗が本当を教えてくれる。
そう考える。
その朝だった。
一番苦労しているのがパッキング。
まとまらない。
締まらない。
自転車より重い荷物を括り付けて走るのだから当たり前。
そこを快適に走るためのキャリーラックとそのバックを揃えた。
そこに収めている分には、少々の重さを感じるだけで済む。
自転車のダッチロールなどならない。
そうもいかないので余った荷物を問題のないように処理する方法に苦慮していた。
やっと解決の朝。
これでどうだ!!
でスタートをして10Kmで一旦足を降ろし点検。
問題なしで再スタート。
20Km超えで再び点検、若干の不具合発見。
赤ちゃんをおんぶする。
そのとき胴体だけに帯を巻き背中に括り付ける?
そんなことをしている民族など世界のどこにもいない。
赤ちゃんのお尻を支える工夫が必ずされている。
俺の最終的荷物収めがそこ。
青森へ向かっている。
お尻を支える手段を細い紐に任せた。
そこが心配。
ベルトを青森で調達する。
それまでの我慢。
青森の中間点で釣具屋発見。
ここにないべか?
500円のベルト。
たしかアーミーベルトと名のついたやつ。
1本を買い求め昨日貰った太いブルーのスーツケース用ベルトで
横から留めるを縦に締め直す。
そしてアーミーベルトを横巻きする。
イイネ!
この際だからもう一本買い足して更に堅牢に仕上げた。
怖いものなし。
無敵の68GGマシン完成。
その結果がこの走り
気持ちにゆとり、自転車に走り。
鳥の頭の部分はミスカット。
いよいよの街、青森市ご到着。
バス停に半纏、ぱっち、腹巻きにアップ髪の鉢巻。
赤い紅と涼し気な目元の娘。
すっくと立つ姿。
GGもうだめ。
アドレナリンが洪水を起こしそう。
メインの会場から4Kmほどはなれたフェリー乗り場の野原に無料のテント村がある。
2度、3度道を聞きながら到着。
折りたたみの自転車やバイクに跨った
跳人はねとに扮した一段が大挙して出陣してゆく。
GG納得。
テント村は、見物客のためではない。
参加するものたちのために臨時で設営してくれているもの。
敷地に入るとすでに殻状態。
残っているのは見物組。
テントを張って洗い物をし始める。
向かいの若い衆がバスでゆくことを勧めてくれた。
すぐ近くにバス停あり。
その理由は、飲みたい。
俺もその案に賛成。
自転車を立木に固定して秀岳荘で求めた紐を張って、はい干場完成。
で、次に妙に人懐っこい若い衆が自転車で乗り付けてきた。
自転車いませんか。
アクセントが、南は九州っぽい。
この会場で会おうと約束した自転車娘を探している。
熊本からだと言う。
名を熊ちゃん。
いや、聞いた。
が、ごめん最初に目に入った動くものが親と認識するように
俺は、一回インプットすると修正が効かない。
熊ちゃん見渡して探し人見つからず。
でその熊ちゃんとバスで乗り付ける。
最初から決めていた。
この日は、飲もう。
で下手なショットばかりながら数枚をアップして今日はお終い。
人の持つエネルギーは、計り知れないことを。
楽しいとは?
悲しいとは?
感情があるから表現する。
感情は、マグマ。
このおやじ、アゴハリ一族。
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。