2017年2月8日水曜日

デニーロも松田優作も馬鹿

久しぶりに布団の中でウンウン唸る。
発熱をしている。

風邪ではない。
傷を付けられた。
いや、傷を付けてもらった。

そういやぁ、きず もいくつかの漢字がある。

傷 漢字成り立ちいつもの漢字・漢和辞典では、少々納得がいかない。
他を調べる。
すると旁つくり は、台に乗った玉:易に蓋がされた様子とある。
輝きが蓋をされて光のエネルギーが閉ざされた状態。
それは、人の心が塞がれたことになり精神的ダメージ:きずとなった。

という説明がしっくりきた。





張替が
必要となった
障子を破いて貰った
あれは2年前





創 漢字成り立ち
偏は文字通り倉で旁は、刀。
倉が刀できずつく、刀で倉を作る。
ことからきず付けるの意味になる。
?? 解らん。

他にこんな解釈
倉は、食料を出し入れする処。
刀は、きず付ける物。
併せて切り始める。 
創:はじめる:きずとなる。

瑕疵:かし がある。
きず、欠点、過失の意味
その瑕もきずと読む
そして、疵もきず。
瑕は、加工前の玉:宝石でまだきずのある状態。
疵は、病たれに此は、ならんだ状態でギザギザのきず。



熱が出たのは、抜歯。
人生で初めて抜歯なるものを経験した。
月曜日の話。
虫歯の治療後上に金属なりセラミックを被せている。
数か所ある。
その都度削られたり神経を抜かれたりした。
が、自分の歯が一応揃っていることは、自慢のこと。

が、左奥歯の上下が痛む。
雪が消えてから通うと決めていたが我慢が出来ない。
で歯医者に出向く。

その個所は、これもまた人生で初めて治療した歯の二本。

神経は、抜かれている。
が残っている歯が虫喰って根のほうも隙間が出来ている。
こうなると抜いたほうが良いと診断されてやむなく抜歯。

部分麻酔で歯を揺らし最後は、力ずくで根こそぎ抜く。
歯の一部が弱っていて折れた。
その音が歯茎の骨を伝って頭蓋骨に共鳴する。
気持ちの悪い共鳴。

その3時間後に夕刊配達。
寒気を感じたのでいつもより厚手で出かける。
身体がだるい。
いつものフットワークは、使えない。

足を停められたアリは、ロープを背にしてフォアマンのボディ攻撃を受けた。
アリは、フォァマンをうたせて疲れさせる作戦。
徹底的に鍛えたボデイを腕でブロックしながら、
さらにロープでパンチの威力を減らす作戦。

俺にそんな作戦などあろうはずがない。
重い身体を引きずりカブを走らせ1軒1軒配達してゆく。
完全配達をして帰宅。

コメディタッチの映画を観ながら
少々早めの夕食を始める。
ビールを飲み、芋焼酎のお湯割りをいつものように飲る。

痛む
歯茎が痛む。

おれともあろう男が、酒が飲めない。
15歳で二日酔いを識った男が1杯目のお湯割りを半分残す。

ダウン、
否、タオル投入。
8時布団に入る。

寒い、関節がきしむ。
唸る、震える、のたうつ、丸まる。
免疫機能が勝利しているようだ。
大量の汗が出る。
下着を着替える。

歯を抜くことは、これほど体への負担が大きいことだったのか。
俳優が役のために歯を抜く。
歌手坂本スミ子が、映画楢山節考のために全抜歯した話は有名。
カンヌ国際映画祭グランプリを受賞している。
松田優作も数本三国廉太郎は10本抜いたらしい。
デニーロや、ブラピなども抜歯役者と聞く。

役のために体を傷付けるとは、何たる馬鹿な行為。
役者魂などと持ち上げるべきではない。

それほどこの1本の抜歯で受けたダメージが強かった。
そしてなくなることでこれから受けるであろう影響は、計り知れない。
それをもう1本やらなくてはいけない。

憂鬱なのだ。

しかし、3日目の今日は、痛みが治まっている。
痛いのは、抜いていない左下の奥歯。
熱は、ない。

多分、今日再度抜歯して明日1日辛抱すればいい。

後は、数日でお湯も沁みることもなくなるだろうし歯茎の痛が引くだろう。


のおやじ、アゴハリ一族。世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター

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