よくあんなことが出来たものだ、時々女房と話をする。
二子山という地区があってそこの坂道に急勾配がある。
多分7度前後かな。
忘れもしない1993年の冬の出来事だった。
この坂道をボンゴ車で登ろうとして途中でスリップ、
登れなくなってしまった。
それからが大変だったが、自分がスーパーマンだったということを初めて知ったのだ。
♫タッタラ~、タッタララララ~(スーパーマンのテーマで)
「あれは、誰だ!」
「足の短いおじさんだ!」
ほっとけっ。
2014年12月3日
近所の札幌大学
ラグビー練習所
日陰のあるため薄ら雪が残り
霜柱は立っていた。
ここで一旦スパイクタイヤのよもやま話。
スパイクタイヤ禁止条例
現在では積雪の見られる全地域が規制されているが国立環境研究所
規制の最初は、
1985年 仙台市 についで
1987年 札幌市 となっている。
スパイクタイヤってアイスバーンでも制動がよく
チェーンを着ける手間がいらないことから全国の積雪地帯で普及していた。
普及率が100%のその頃アスファルト道路が、削られ粉塵が道路脇に積もってゆく。
春、雪が消え道路が乾き出す。
車のタイヤが粉塵を舞い上げる、、強い風が吹くと街中が粉塵で覆われる。
少し高いところから市内を見ると低層の霧がかかっようになっていた。
馬車運搬時代のなごりでこの頃に吹く春の風を馬糞風と呼んでいた。
馬糞が同じ現象を引き起こしていたわけだ。
粉塵が喉に張り付き痛い、野良犬を捕獲して調査も行われ
肺にまで入り込んでいる事が判明するなどで、
札幌市内のスパイクヤイヤ規制がされた。
タイヤ業界は、次代に向け脱スパイクタイヤの方向で動いていた。
トラックへの規制は、段階的に取られ乗用車、商用車がまず順次導入されていった。
反対運度はなかった印象。
はなしを戻して
1993年と覚えているのが、自営を始めた年だったから。
デリバリーウォーター製造販売会社を創業した年な訳だ。
金がなくて配達用のボンゴ車2台中1台は、
後輪駆動のロングを中古で揃え、俺がそれを運転していた。
少々の坂道でも重い荷物積んでるからタイヤは、制動するべ、と考えていた。
実際その道以外で大きくトラブった覚えがない。
まだ冬の入り口だったその日のその坂は、圧雪でxピっカピカ。
登り始める前、一応躊躇したんだがままよ、行って駄目ならバックすりぁいいべ。
客の家は、坂の最上部で重い瓶10本
(ガラス瓶使用、回収・洗浄しリユースしていた)を持って上がるのをためらったんだわ。
履いているタイヤは、スタッドレス。
だめよ、ストップした。
その道は、住宅街の坂道で道幅が狭い。
ブレーキ踏んだままだとかろうじて止まっているけど
おりて砂を撒こうかと
サイドブレーキだけにすると、ずる、ずるっと滑ってしまう。
どうすべ?
どうしようかなぁ?
やっぱつ砂撒くしかないべぁ。
でもどうやって車をストップさせておく?
ブレーキを少し離し滑らせながら下ろそう。
ズッズッズッ~、「ロープ、ロープ」
なんのことってか、面倒くせぁえなぁ。
プロレスでロープ背負ったらブレーク(離れる)なきぁなんなべや。
一旦中止することをこうゆうの。
へたこいたら他人の家さ車のケツから入っていかねばなんないもな。
そこで、なんとかハンドルめいっぱい切っておいてズッズッズッとやり直したさ。
ハンドルだって効かないど、でもなカウンターってやつで後ろは、斜めの行くわけよ。
そして、道路の角さタイヤを少し当ててサイドブレーキだけで止まるようにしたさ。
次に、おりて砂撒こうとしたのよ。
降りたら、ズッズッってまた始まっちまってしまった。
泡食うさ。
咄嗟に車のケツ押さえた。
靴も滑る、
それでも必死にケツ押さえた。
なんとか止まった、運転席に戻ってもう少ししっかり止まるようにしねばなんないべ。
だけど手離すと車滑り出すべ。
覚悟きめてよ、大きく滑り出す前に戻るしかないべや。
運転席にダッシュ、それもすり足で用心こきながらな。
案の定、矢吹丈、あしたのジョー、動き始また。
運転席に飛び乗ってまた、ズッズッを繰り返しながら空き地付近まで降りてきた。
そこにケツを入れる角度に止め、再度砂巻きに挑戦。
なんとか砂を撒くが滑る、降りてまた砂を撒くを繰り返し
やっとのことで空き地に車体を入れ込む事ができた。
あっ、砂は車に常備よ。
そこに停めたまま配達終えて坂を下ったんだ。
メデタシ、メデタシ。
なにっ、どこがスーパーマンなのよってか。
知んないのか
「空を見ろ」
「あっ、スーパーマンだ」
弾よりも早く、力は機関車より強く、高いビルもひとっ飛び
というナレーションの中、機関車をとめるのよ、
迷惑な奴だなぁ、
違う?ああ、そうだな暴走機関車を停めて乗客を救うんだな。
俺も暴走ワゴン車止めたべ。
このおやじ、アゴハリ一族。
世界に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
物事を斜めから見る習性があり周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター
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