このことで鎖骨について興味を持つ。
インターネット鎖骨巡りであれやこれやを知る。
突然、問題です。
猫に鎖骨は、あるでしょうか?
正解:Depositphotos画像
では、犬に鎖骨はある?
馬には?
何れもなし。
猫・犬・馬の三種に共通する条件は、四足歩行。
彼等が走り始ると前足で体重を受け止めなければならない。
その時に鎖骨があると背骨に強い衝撃を受ける。
そこで大部分の四足歩行動物は、鎖骨を退化させた。
猫は、頭の幅があれば狭い場所でも潜り抜けられるのは、鎖骨がない事がその理由。
自分自身の鎖骨固定プレート |
では、霊長類のサルたちに鎖骨はあるか?
無論人間と同じで有り。
更に、四股で走るネズミに鎖骨はあるか?
正解は、有り。
連中は、四足歩行なのに有り。
海中で生命が誕生したと考えられている。
単細胞だった生命は、多細胞となり脊椎を作り魚に進化した。
魚の中から陸上に住処を求めた連中がいた。
両性類がそれ。
今度は、歩くための四股が出来上がる。
両生類の中から爬虫類が誕生。
それらが巨大化した恐竜の時代があった。
それが滅ぶ頃に定温動物が現れる。
名前は、Protungulatum donnae:プロトゥンギュレイタム・ダネー。
ネズミの祖先そして哺乳類の先祖とも言われている。
ネズミの祖先だから鎖骨はある。
待て、爬虫類に鎖骨は?
有る。
恐竜に鎖骨は?
有る。
となると魚には?
有る。
四足歩行の動物が鎖骨を退化させた。
とは、いうことはそういうことだった。
魚の鎖骨。
鯛中のタイと呼ばれている骨がそれに当たる。
魚の鎖骨に関連した問題。
ヒレが腕や足に進化したことはよく知られている。
では腕及び足に進化したのは、どのヒレ。
各ヒレの位置
胸ヒレ
腹ヒレ
尻ヒレ
尾ヒレ
各ヒレの位置からイメージすると
腹ヒレが腕になり、
尻ヒレが足かと思える。
が、胸ヒレが腕で腹ヒレが足なのだそうな。
では鎖骨には、どんな働きがある?
人および霊長類そしてリスやネズミの仲間に共通するのは、手が器用に使える。
腕の可動域が広く抱いたり、握ったりが得意。
特に霊長類は、肩の可動角度が広い。
容易に木登りが出来る。
そして樹上で手を使い葉や果物など食料を手で採り口に運ぶ。
それには鎖骨の働きが重要なのだという。
魚は、木登りをしないけれどその動き方は、非常に複雑。
これは鳥にも言えること。
ゆえに鎖骨が必要。
四足連中は、手の利便性より早く走ることを最重要として鎖骨を不要としていった。
鎖骨があると肩及びそれから繋がる腕が安定して動かせる、広角度でも使える。
これが鎖骨効果。
人の鎖骨は、どこからどこまで?
今まで漠然と認識していたのが、
顎の下中央の2点から肩の内側付け根。
と思っていた。
が肩の内側ではなく上腕ゲンコツ部分の中央までだった。
鳥の鎖骨は、一対ではなく一本なのだそうな。
クラッシャブルゾーンとも呼ばれている鎖骨。
車のバンパーと同様に衝撃を緩衝する働きもある。
全骨折の10%が鎖骨と言われるほど怪我の多い部位。
うっかりドアに当たったり歩いていて出会い頭に人とぶつかったり。
その時に肩を当てる。
サッカーの対人でも肩をぶつける。
胸を当てるよりも安全だからに他ならない。
胸の骨、肋骨はもろい。
そこで咄嗟に肩で衝撃を受ける。
その衝撃強度が強い場合には、折れてそこでさらに衝撃の緩和を担っていた。
確かに自分の経験した転倒衝撃は、生涯で初めて。
それは強いものだった。
地面に叩きつけられた瞬間に肩からグシャっと砕けたと感じた。
鎖骨が折れていなければ内臓へのダメージをもっと受けたことになる。
肩の次に道路にぶち当たった後頭部のヘルメットの破損がそれを物語る。
鎖骨は、英語でClavcle。
ラテン語名 claviculaは、clavis :鍵の小さなものが語源。
鎖骨の形状が古い錠前の鍵に似ている。
中国の古い錠前と鍵錠
思うにその形状から鎖骨は、clavisになったのだろうか。
尚、真偽は別にして鎖骨に鎖を回し入れ補促人を囚えていた
ということから鎖の骨と名ずけられたという話もあった。
だとするとClavcleと鎖は、大事なものを捉え置くという大きな共通項があることになる。
骨化には二通りの過程がある。
通常体の芯をなす骨は、軟骨内骨化。
大半は、棒状円形。
が、鎖骨は扁平。
その骨化も膜内骨化で異なる。
頭蓋骨も膜内骨化。
亀などの甲羅も膜内骨化。
甲羅などは、外骨格とも言われる。
となれば鎖骨も外骨格ということになる。
鎖骨の下には太い血管や神経束がある。
そこを保護している。
内臓だけでなくそれらも護っていた。
稚児から成人に至るまでの早くに骨化が始まる鎖骨。
が、その成長速度は遅く骨化の完了は、体全体の最終段階までかかるという。
医者が、鎖骨はほかの骨に比べると治りが遅いと言われた。
理由はそのあたりか。
来年雪解けの3月、術後六ケ月にプレートを摘出してほしいと申し出た。
が1年は、待った方がいいと返答される。
正確には、摘出ではなく抜釘。
だとすると小説Lughで三ケ月でプレートを外してしまったのは間違いだろうか。
いや、骨折の症状により速い回復が見込める場合は、三ケ月の早期もある。
・・・・と思う。
いやはや、Lughを書く前に鎖骨骨折を経験していれば
こんな間違いをせずにいられたのに。
世に散らばり社会を斜めから見つめブツブツ文句を垂れ
世界の滅亡を防ぎつつ勝手気ままに生きている。
札幌市在住、顎が張っている、へそ曲がりで頑固。
斜めから見る習性は、周囲に疎まれる。
趣味:ロードバイク/ クロス カントリースキー/ そして、コンサドーレ札幌のサポーター