狙い撃ち
ここのところインターネットにサングラス広告が頻発する。
開く画面のどこにでも出没してくる。
広告の出始めは、大いに興味を掻きたてられた。
値段が手頃、デザインも悪くない。
しかし、待て。
欲しいからと言って簡単に手を出せるような経済状態ではない。
我慢の出来る懸命な暮らしぶりのジジィーなのだ。
にしてもこれでもかと購買意欲を仕掛けられる。
今は、広告と気持ちを抑えるとのコンクラーヴェ、
いや違う根比べ。
根競べとも書くらしい。
1994年6月27日は、松本サリン事件の日だった。
ラジオがそう伝えていた。
それを聞いて思い出すのは、河野さんの冤罪事件。
インターネットで事件を見直した。
彼の妻も、その犠牲者で植物人間化され14年後に死去していた。
マスコミは、彼を犯人扱いして報道。
見聞きするこちら側では、完全に犯人であろうと思い込んだ。
警察のミスリードそしてマスコミの報道過熱。
渦中の人河野さんの胸中は、どんなだろう?
今更ながら興味を覚えた。
冤罪事件の容疑晴れから最初に出された彼の本
「疑惑」は晴れようとも 松本サリン事件の犯人とされた私
を読んでみた。
推理小説に書かれている通りの展開が記されていた。
第一発見者は、犯人か?
愛犬の不審死から始まり妻の急な体調変化で救急車を要請する。
河野さん自身も子供達も変調した。
事件最初の救急車要請が河野さん。
毒ガスサリンを発生させた場所に隣接していたことで
河野さん家族が最初の犠牲となった。
事件規模が大きく違うも放火火事の第一通報で自分も嫌な思い出がある。
現場に駆け付けた警官に腕を引き寄せられ質問を受けた。
「逃がしませんよ!」と示すような行動だった。
疑いを持った職務質問だと瞬間に悟った。
気持ちが竦すくんだ。
直前のアリバイが明確で立証も出来る。
疑いを深くされる心配は、なし。
なのだがちと怖く腹立たしくもあった。
河野さんは、家族も含め犠牲者。
それが冤罪を嫌疑されマスコミにミィスリードされる。
マスコミの一斉過熱報道で全国的に犯人と容疑される。
そして抗議電話を多数受ける。
以前TVで
「殺人事件の第一発見者になったら」という番組があったそうな。
それをまとめているブログがあった。
とても興味深い。
ロードバイクのピンディングも狙いを定め嵌め込む。
話の展開が曲進している。
が、共通項は、狙い打ち。
冤罪も犯人へと誘導してゆく。
インターネット広告も購買へ誘う。
最近クリート位置について考えた。
正しい位置は、どこ?
今シマノのSPD-SLを使用している。
2年目。
最近、固定のビスが一本抜け落ちた。
当然ピンディングが使用不能。
場所は、自宅近くだったので大きな問題はなかったのだが。
これを締め締めなおす。
そうしながらふと考えた。
クリートの位置は、これでいい?
嵌めやすいか否かと同時に
正しい位置というものが存在するのでは?
以前は、SPDを使用。
取付位置は、拇趾球の近似位置。
以下の条件で取り付けをしていた。
1.つま先中央にクリート先端を合わせる。
2.つま先の限界位置に取り付ける。
SPD-SLも同じ条件で取り付けていた。
昨年SPD-SLに変えてから左右膝外側に痛みを覚えた。
原因を探る。
足裏がペダルに水平に相対していない?
のではと推理した。
日本人に多いであろうO脚。
自分もこの例に漏れず膝下が湾曲している。
すると力の伝達にもアンバランスが生じる。
靴底の減り具合がその証でもある。
クリート小指側の厚さを足し増し調整。
さらに右を全体に1mm厚くしてみた。
外膝の痛みは、和らいだ。
こちらは、左右アンバランスな脚の長さ調整のため。
で今回クリート位置の見直し。
足の力は、どう伝わる?
今まで考えたことがないペダル軸との関係。
足裏の横幅全体がペダル軸に運動を伝えていた。
左図を見ると指の付け根は、斜めになっている。
が、骨だけの画像では、横一線であった。
SPD-SLのペダリングでは、そのラインが均一に加圧する。
故に拇趾球~小趾球ラインを外すと力も分散するし関節に捻じれが生ずることになる。
どう見直す?
自分の足の縦方向のセンターを探る。
足は、開かず、閉じず真っ直ぐに置く。
膝下は、床面に垂直。
膝の中央から紐を垂らして指の付け根のどの位置になるのか?
示されたのは、人差し指の付け根。
これから踵中央までが縦方向のセンターラインになる。
そして足裏の横ラインの中心。
この縦ラインにSPD-SLのセンターラインを重ねる。
ケイデンス重視?
踏み込み力重視?
試しに少し後ろ:踵寄りに取り付ける。
これで走ってみた。
クリートが嵌めづらいのではなかろうか?
その位置なのだとイメージさえしていれば着けやすさになんの問題もなし。
ペダル軸に対してクリートが直角を取れているので、
逆に嵌めやすくなっている。
拇趾球~小趾球ラインがペダルに対し平行ながら
軸のほんの僅か、若干後ろに乗っかっている。
回転が出しやすい。
が、踏みが弱い。
では、前方に移動。
とはいっても10mmも動いたのかどうか。
さて納まりがよい。
ペダル軸に拇趾球~小趾球までの線が完全に乗っかった。
同じシューズで同じクリートなのに
固定感とでも言おうか包まれ感とでも言おうか。
なんとも安定が良い。
膝下運動も真下を踏んでいる。
踏み足でハムストリングスの中央の奥深くまで運動していることををより感じる。
僅かに残っていた膝外の痛みも解消された。
いや、左が軽く残っている。
先のクリートスペーサーを一枚抜いた。
試走、
良いんでないの。
狙い打ち成功!!