雲隠晋三
言わずとしれた平成、令和の大悪党なり。
てめぇ以外にこの国の棟梁の勤まる輩ぁいやぁしねぇ。
多くの草を国中に解き放ち
俺以外の他は愚者と民に流布し。
瓦版屋には、真を書いてはならん。
書くとどうなるか、と脅しで封じてきた。
そのやり口は、うまく運んでいるかに思えた。
が、さてあまりにうまく運びすぎた。
人間、思惑が上手く運びすぎると綻びが出てしまうもの。
盛そば本舗とかけそば処問題でぼろを出す。
それでも家来たちを盾にして凌いできた。
今度は、自らの組に疑惑が生じた。
桜事件。
これが致命的と誰しもが思った。
ところが日本どころか全世界を震撼させる疫病が蔓延。
この対処対応が優先されて桜事件は、蓋をされてしまう。
ここをうまく切り抜けられれば確かに有能な棟梁だったのだ。
と評価を上げたのかもしれない。
ところが、無能は他の誰でもなくこの棟梁であったことが露見してしまう。
張り子の虎に中身なし。
どう逃れようもなく無能であることの証を
次から次へとして見せたからさぁ大変。
ここが先途と晋三棟梁の最後の手は、逃げ。
疫病が鎮まるまで俺は表に出ねぇ。
お前たちに政まつりごとは任せたと言ったか言わずか。
ドロンを決め込んだ。
得意の雲隠れ。