2月20日すぎ、やっとピーカンが戻る。
しばらく行けてなかったクロカンスキーに出かけた。
いつもの森、ゲラたちの森。
ゲラは、キツツキ達の和名。
カンカンカンカン・・・・・・・・・かん高い音
が聞こえた。
別の方向からコンコンコンコン・・・・・・・・・中間音
今度は、鳴き声。
ケッケッケッケッ
それを合図に、複雑に色をなすバスドラムが始まる。
静寂。
一拍をおいて、一斉のドラミングが始まった。
鼓動は、真っ青な空に抜けてゆく。
枝吹雪
羽毛のような軽くてフルフィな雪が枝から落ちた。
雪が晴れの中で踊っている。
輝き、煌めき、純白の野原。
2月、全国的な雪、低気温。
札幌も例外ではなかった。
気温こそ低くはないものの雪がわさわさと降っている。
と次には、ピカッと晴れあがる。
そこで外遊びなど始めようものならまたまたわさわさの雪に襲われる。
荒天の中でクロカンなどやりたくない。
一週間ほど山に出かけていなかった。
そして晴れの日に出かけたときのこと。
やっぱりここがいいのか。
寒くて雪深くて降雪で外出が億劫で。
でもそれがあるから晴れ上がった雪原を、ゲラの合奏を聞きながら
スキーを楽しむ。
俺のあとに轍わだち が書き上がってゆく。
ここでしかできない贅沢を再認識する。
午後の陽を受けた雪の屋根 |