コロナで途絶えていた中学の同窓会があった。
6年ぶりの旧友たち。
99人の同窓生の中で13人がなくなっている。
残っている中の18人が参加。
差し引き61人の中には、健康に問題があったり、
本人は、健康であっても配偶者の面倒を見なければならなかったり。
参加した中の一人、Hさんはこんな話をしてくれた。
私は、お別れのためにきたの。
肝臓癌なのだという。
6年前に比べるとずいぶん細くなっている。
血色は、悪くない。
痛み止めを使用しているからだろうか、穏やかな表情は昔のままに。
かけてあげられる言葉がない。
ただ、聞き役。
いい人生だったと誇らしい顔で締めくくった彼女。
自分にもそんな時が必ず訪れる。
その時に女房に楽しかったね。
とお別れしたい。
湿っぽい話が嫌いだ。
早くして癌で死んでしまった親父を思い出す。
新聞の死亡欄も嫌いだ。
他人の生き死にで心を沈ませたくない。
嫌いなことは、しないほうがいい。
生きているなら楽しいほうがいい。
やれそうなことなら、楽しそうならやってみる。
やったもん勝ち。
昨日100kmを過ぎての帰り道。
石狩のサイクリングロードの前方に数名のローダーを見る。
近づくと中学生の小集団。
全員がロードバイクに乗っている。
こんにちは~、声がけして追い越した。
少しして後ろにダッシュの気配。
きたか!!
返り討ちにしてやるわ!!
尻を上げてスプリントした。
抜かれた2身差を取り返して抜き返そうともがく。
が、息が持たない。
ギアも用意がなく軽いまま。
まいったと、ギブアップする。
中学生?
はい、一年生です。
よしもう一丁行くか。
はい
奴らが先導。
こちらは、後手で追いかける。
追い込む、
逃げる。
今回は、準備ができている。
重いギアをガシガシ回す。
西岡のロケットマン発射された。
僅か一名が追走する。
が、ついに彼も切れてしまう。
不意打ちさえ喰らわなければまだまだ俺の敵ではない。
今度は、負けました、と言わせた。