2024年7月16日火曜日

14歳と74歳のスプリント

 コロナで途絶えていた中学の同窓会があった。

6年ぶりの旧友たち。

99人の同窓生の中で13人がなくなっている。

残っている中の18人が参加。

差し引き61人の中には、健康に問題があったり、

本人は、健康であっても配偶者の面倒を見なければならなかったり。


参加した中の一人、Hさんはこんな話をしてくれた。

私は、お別れのためにきたの。

肝臓癌なのだという。

6年前に比べるとずいぶん細くなっている。

血色は、悪くない。

痛み止めを使用しているからだろうか、穏やかな表情は昔のままに。

かけてあげられる言葉がない。

ただ、聞き役。

いい人生だったと誇らしい顔で締めくくった彼女。


自分にもそんな時が必ず訪れる。

その時に女房に楽しかったね。

とお別れしたい。


湿っぽい話が嫌いだ。

早くして癌で死んでしまった親父を思い出す。

新聞の死亡欄も嫌いだ。

他人の生き死にで心を沈ませたくない。


嫌いなことは、しないほうがいい。

生きているなら楽しいほうがいい。

やれそうなことなら、楽しそうならやってみる。

やったもん勝ち。



昨日100kmを過ぎての帰り道。

石狩のサイクリングロードの前方に数名のローダーを見る。

近づくと中学生の小集団。










全員がロードバイクに乗っている。

こんにちは~、声がけして追い越した。

少しして後ろにダッシュの気配。

きたか!!

返り討ちにしてやるわ!!

尻を上げてスプリントした。

抜かれた2身差を取り返して抜き返そうともがく。

が、息が持たない。

ギアも用意がなく軽いまま。

まいったと、ギブアップする。


中学生?

はい、一年生です。

よしもう一丁行くか。

はい

奴らが先導。

こちらは、後手で追いかける。

追い込む、

逃げる。

今回は、準備ができている。

重いギアをガシガシ回す。


西岡のロケットマン発射された。

僅か一名が追走する。

が、ついに彼も切れてしまう。

不意打ちさえ喰らわなければまだまだ俺の敵ではない。

今度は、負けました、と言わせた。

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