2021年7月20日火曜日

満ちて、たぎる、やがて潮が引く。

番は、訓読みて何と読むの?
女房に聞く。

たちまちに回答あり。
大したもんだ。
と同時に知らない自分が悔しい

小説を読み様々に知識する。

魂消る-たまげる
長閑-のどか、も読み終えた佐伯泰英著「新酒番船」で識った。
漢字をだけでなく歴史も知識した。

江戸の時代に上方からの日本酒が、下り酒と称された。
ここは知っていた。
が、その新酒を「よ~い、どん」で一番乗りを競ったという。
一番を取った船への名誉は、高く。
一番船に積まれた酒蔵の銘柄もその一年の高値になったのだそうな。


唐突ながら、
71歳が滾った。
へぇ!
たぎるって漢字は、こう表すのか。

朝 日





昨宵のこと。
TVを観ていた。
Youは、なにしに日本へ?

何をしに日本に来たとて、余計なお世話だと思う。
が、それぞれの人生の少しを覗く。
観ているこちらの何かが刺激される。

夕べは、一番共鳴度の高いところに触れてしまった。
利尻富士絶景ポイント!!

どこ??
憧れの日本を自転車で走る、You。
北海道の内陸を走り稚内を目指すシーン。
道北で利尻富士の見事をカメラが捉えた。
どこだべぇ?

俺の琴線が強く震わさられた。

行こう今週末に!!
22日木曜日、23日金曜日が連休なそうな。
24日土曜日の夕刊配達を休ませてもらうと日曜日までの4連休が実現する。
四日もあれば内陸経由で稚内を目指してオロロンライン帰りで大きくお釣りがつく。
女房に宣言する。
「行くわ。」
「行ってくる。」ではない。
柔らかな言い回し。
女房へ多少気を使いながらの宣言。

そして寝た。

俺の夜は、早い。
九時まで起きていることは、稀。
今宵も八時には、布団の中の人。
白河夜船で櫓を漕ぎ始めると直ぐに眠の人。

その世界で脳が、思考し始めた。

初日は、どこまで行こうか?
持ち物はどうしようか?
常の泡沫うたかたなればその中で遊んでいればいい。
が、夢を遊ぶなどという悠長な話ではない。
目前の話に興奮が始まる。

以前興奮は、強く大きくなる。
眠ていられない。

ならば夢遊をやめ、滾る刹那を楽しもうか。

妄想。
妄想こそ俺の一番のご馳走なり。

暗い夜道を酒を買いに行く子供の俺。
空の月が「こわくないぞ」と励ましてくれた。
豆汽車の線路の枕木は、規則的に続く。
まだ小さい俺の歩幅には、少し届かない。
無理に足を運ぶ。
三橋美智也を歌っていただろうか?
それとも春日八郎か?

励ます月があっても、驚かす風がいた。
遠くに獣鳥の声が聞こえた。
田舎の街にすれ違う人などいない。
恐怖だけが存在していた。

恐怖を乗り越えるには、楽しいことを想起すればいい。
なにを妄想していたのだろう?
いまそれが思い出せない。

が、今宵妄想が、立った。
大きな、強い妄想。

PCを開く。
Bloggerを書き始めた。

まもなく零時になる。

昨日曜日のお昼近くのこと。
元気のない自分がいた。
ひたすらにただ、ただ、落ち込んでいる。
「どうしたんだろう?
こんなに夏に弱かった?」

おかしい、凄く変。
昼の冷や麦を手繰る。
少しすると、いつもの元気が現れた。
なんだ、腹が減っていたのか。
いわゆるハンガーノック。

昼からの走りをこなす。
俺は、元気だった。
そんな自分に安心をする。

そして次の日の札幌は、猛暑日。
35度Cを記録したそうな。
そんな中、元気でいられることが嬉しくて仕方のないジジィ。

そのまま夜に流れてアルコールが体内を巡って。

琴線を刺激された。
これが滾らずにいられようか。

うれしいな、楽しいな。
興奮もまた佳し。

まもなく71歳なり。
満ちている、
そして、少し魂消てもいる。

ここまでを書いて再び布団に戻る。
アイスパックを包んだ手ぬぐいを持つ。

動脈を冷やす。
体温と共に滾る脳味噌も沈静してきた。
止めた。

俺は、猛暑の余波を引きずる寝苦しい夜に狂っていた。
そして妄想の中に逃げ込んでいたようだ。

冷静さを取り戻した今、配達員が揃っていないことを思い出す。
突然の休みは、所員に大きな迷惑が掛かる。

番は、つがいと読むそうな。

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