コロナ禍の今年、開催はなし。
と諦めていたツール・ド・フランスが開催されている。世界のトップ選手たちの走りを堪能する毎日。
解説も楽しみのひとつ。
こんなコメントがあった。
日本ロードレース監督浅田顕さんだったと思う。
「お腹周りがポッコリしていたりする。」
腹圧の強い選手だという。
以来サイドからのアングルから選手を映し出した時にそこに注視している。
ほぼほぼの全員と言っていい。
膨らませて走っていた。
走りに腹圧が関係する?
腹筋と腹圧は、違う?
調べてみた。
正しくは、腹腔内圧という。
交感神経が強く始動する前段階で、瞬時に腹圧を上げているという。
体幹の元締め箇所。
息んでいる時が腹圧の高い状態。
腹圧を使うことで体幹がより安定する。
腹圧の高い人の代表は、ウェイトリフティング系だろうか。
上のお腹が出っ張っている。
反対に下腹が出ているのは、弛緩している状態。
肥満の人に多い。
ボクシング選手がパンチを繰り出すときに「シュッ、シュッ、シュツ」。
腹圧を大いに利用している。
腹圧利用でより速く、より強く、可動域も広くなる。
ならば試してみよう。
自分は、新聞の配達をする。
北海道の家屋は、積雪を考慮して玄関を高く作る。
当然階段が出来る。
受け持ちの150軒の平均は、5段だった。
その階段を一気に駆ける。
その時にフンッ、フンッ、フンッ、フンッと腹圧をかけて上がってみる。
腹圧を使う。
単純な話、腹圧を使うは、反発力を利用することだと言う。
足を運ぼうとするときに腹圧が緩んでいては、反発力が生まれない。
階段下で吸気。
腹圧を反発させながら階段を一気に蹴り上がる。
軽やかなり。
スムーズに脚が運ぶ。
腹圧利用しなければ勢いを付けても途中で脚が重くなり失速する。
見っけ!!
ペダリングもこれでやれば一気に速くなれる?
やってみた、腹圧ペダリング。
ちなみに 腹圧ペダリング のワードでインターネット検索してみる。
腹圧がロードバイクでも重要な要素であることは、多数書かれている。
が、腹圧ペダリングと称したサイトは、見つからない。
この腹圧ペダリングの用語は、ジジィーのオリジナル?
ともかく腹圧ペダリングが出来れば速く強く回せることになる。
サドルを回す毎にフンッ、フンッ、フンッ、フンッを使ってみる。
強いペダリングが表現できる。
が、大きな問題がある。
ペダリングは、連続運動。
それも長時間。
フンッ、フンッ、フンッ、フンッが、続けられない。
腹圧を固めてフンッ、フンッやるということは、
少しずつ呼気していることになる。
吸気がない。
吸気が出来ないのだから持続も出来ない。
駄目?
ちなみに腹圧に関して為末大さんの「私のパフォーマンス理論」の中の話。
「乗り込みの精度を上げるのは腹圧」があった。
乗り込みとは、着地の過程を指す。
為末理論抜粋
乗り込みは、立位で移動を伴う全ての動作の根源を支えている。
腰から下の部分が硬いゴムのような柔軟性がありつつ押されれば反発する状態にして、そこに下っ腹の丹田周辺で体重を乗せる。
短距離をスタートして数歩は、強い筋肉を必要とする。
スピードに乗ると筋力より送り出す脚の回転数が重要になる。
この時、ゴムボールのようなしなやかさと硬さで反発力を活かす。
それが腹圧利用だという。
緩い動作は、筋力。
速さは、反発力。
ケイデンスを上げる秘訣がここにある。
連続出来ないなら間欠的でもいい。
どんな時、どんな腹圧使用が効果的なのか?
様々お試しの最中なのだ。
ジジィは、腹圧利用で高効率ペダリングを模索中。
クリートの取り付け位置に付いて考えた。
今一度腹圧ペダリングの中で見直してみる。
ペダリングも反発力を利用しよう。
反発力を伝える芯は骨。
クリート位置を踵側に3~4mm下げた。
ライドしてみる。
俺上手くなっている!!
師匠にハムストリングスで走っていないと指摘されてから
2年程ケイデンスを上げる試行をしてきた。
これでいいんだべか?
疑心暗鬼があった。
腿ももの重さで回している。
力感を感じない足の運び。
力感を感じないのに高いケイデンスを保っている。
以前師匠が足を投げ出す感じと上りのコツを教えてくれた。
投げても投げっ放しだった。
さっぱり返りがない。
ハムストリングスを効かせた走りをしていた。
これを続けていればいつかは速くなれる。
そう思っていた。
一番きつい時の登りでもう一段上を回してみる。
太ももの重さでペダリングする。
太ももを強く引き上げ前方に投げ出す。
腹圧の反発が次の回転を生む。
今回のクリート位置の下げと骨伝達の意識で突然目覚めた。
こういうことなのか。
一定のケイデンスに上げると回転がしやすくなる。
ハムに来ない。
利いているが筋肉を強く張っていない。
腹圧と骨を意識したペダリングでいままでなら回せない領域に入ることが出来た。
このペダリングなら俺の低い心拍数でも回していられる。
ハムストリングスを効かせるセッティングをしてきた。
前乗り位置のためのサドル位置の調整。
ハンドルを下げる。
クランクの短尺化。
が、主な対応。
これでハムストリングス及び大殿筋が飛躍的に向上した。
大殿筋を触ると盛り上がっている。
ヒラメ筋の痛みは、消えた。
が、ハムストリングが常に筋肉痛を訴える。
無論故障になるほど追い込むことはしない。
急性の痛み:肉離れにならないように気を付けてはいた。
筋肉強化の中で筋肉繊維の切断と再生は、致し方のない話。
と考えていた。
ここに一つの壁があった。
ハムを張らずに軽快なケイデンスで登坂する。
大腿四頭筋と内転筋
今回の気づきでケイデンスは、大殿筋が意識された。
今でもかなりの盛り上がりを見せてきた大殿筋。
一段上のケイデンスのエンジンは、大殿筋だろう。
それを支えるのは、太もも前の筋肉大腿四頭筋と内転筋なのだろう。
この辺りへの負荷が増した。
さて一つ上の扉が開いた。
腹圧ペダリングと骨ペダリングで立派な金魚の糞になる!!
かなぁ?