スイッチ
交通事故処理を目撃していた通行人が
車を持ち上げた動画をインターネットにアップしていた。
妹が携帯電話で、
「あれ兄にいだわ。」と知らせてきた。
妹には、事の成り行きを搔い摘んで話す。
「てぇことは、にいに女ができたってこと?」
「いや、まだお友達」
「まぁ、なんにしても良かったべさ」
男前の妹、まるで男兄弟との会話になる。
「わっちも、今度の試合見たいと思っていたから紹介しろ。
品定めしてやるわ。」
「おまえさぁ、いい加減男言葉を卒業できないの?」
「家族だけだべさ、じゃな。」
車をほんの少し浮かせただけなのに
動画は、凄いアクセス数になっていた。
夜の薄暗さと横からのアングルで顔は、鮮明ではない。
「ヤバイ!」
「何者?」
「マジ、カッケ~!!」
コメントが長く連なっている。
TV局が映像を検証して僕ではないか?と
連絡してきた。
公表したい、との問い。
確かに僕ですが公表は勘弁してください。
固くお断りした。
グラウンド外での事で騒がれたくない。
妹が、上京してきた。
試合前夜に妹を含めて三人で食事をする。
待ち合わせは、夜のコーヒーショップ。
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画像:写真AC |
経済か?
東京2020延期が決まってから東京都のコロナ感染者数が急増化した。
東洋経済新聞の東京都のコロナ感染者数の日別推移を見る。
オリンピック延期決定が3月24日夜。
東京都の日別発生者数
3月24日 : 14名
3月25日 : 46名
一夜にして一気に跳ね上がっている。
その後は、増加の一途をたどり爆発感染が危惧されている。
なぜこうなったのか?
答えは簡単。
検査数が少なすぎる。
時間がかかり設備も必要な遺伝子検査のPCR検査でも
7千500人実施できるのに3月の後半2週間の平均で4千500人しか出来ていない。
なぜ簡易検査キッドを併用してもっと広範囲に検査しなかったのか?
上記の2020を優先させたから。
という答えしか思い浮かばない。
経済そしてオリンピックを優先させたばかりに後手後手の検査体制。
木を見て森を見ずとは、まさにこのこと。
コロナが人数そして広域に広がれば広がるほど収束にかかる時間が長くなる。
その森が見えていない。
内閣総理大臣は、大きな流れを見てその対応が最重要な仕事。
それが出来ない安倍晋三。
もういらん。
いち早く退場するべし。
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画像:AC写真 |
「TNTは、チキンで泣き虫な舘林の略です。」
中野のスピーチが丁度このくだりまで進んでいる。
彼女の顔を覗く。
頬が大きく緩んでいる。
彼女は、外科医。
彼女の名は、米沢諒子。
今日から舘林に変わる。
現在は、母校の大学病院に勤務している。
同い年の28歳。
女性の外科医は少ない。
専門は、女性特定疾病外科。
強い芯を持った聡明で美人でスタイルもモデル並み。
男性がアプローチするには、二の足を踏むタイプ。
僕もあのことがなければここまで進展しただろうか。
この人と結婚出来たのは、僕のチキンのお陰だった。
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画像:写真ACより |